コロッセオ周辺×近世以降の建築物
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サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会
ミケランジェロの偉大な作品を目の前に感嘆する
16世紀、イタリア盛期ルネサンス期の彫刻家ミケランジェロの代表作のひとつ「モーゼ像」を観ることができることで有名な教会である。 教皇ユリウス2世に依頼で制作された「モーゼ像」は、「モーゼ」と両脇の「レア」「ラケル」をミケランジェロが手掛け、弟子のラファエロ・ダ・モンテルーポが完成させた。
ベネチア宮殿
ローマの力を象徴する宮殿
ローマ旧市街の中心に位置し、各方面へ延びる道路が集中する地点でもあるベネチア広場。 その西側を占める初期ルネサンス様式のベネチア宮殿は、ベネチア出身の枢機卿ピエトロ・バルボによって1455年に着工された。 バルボは1464年に教皇パウロ2世となり、宮殿を住居に定めた。 その後1世紀渡り歴代の教皇がここに暮らした。
サンタ・サビーナ聖堂
ローマ建築の現存する最古の聖堂
サンタ・サビーナ聖堂は、420年に建てられた、キリスト教のカトリックの聖堂である。 教会のなかでもバシリカ(聖堂)と呼ばれ普通の教会より上位に位置する。 アヴェンティーノの丘の上に立っており、聖堂からはローマの景色がよく見える。
サン・クレメンテ教会
後陣のフレスコ画は見逃せない
サン・クレメンテ教会は4世紀、帝政ローマの造幣局と古代ローマで隆盛した太陽神ミトラスを主神とする密儀宗教ミトラ教の神殿の上にローマ教皇の第4代クレメンテ1世を祀って建てられた。 11世紀にノルマン人の侵攻によって破壊されたため、パスカル2世が12世紀に再建した。
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂
かつてカトリックの大本山だった大聖堂
1980年に世界遺産に登録されたサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂は数次にわたって大規模な修復や改築が行われ、古代の建築物の痕跡を随所にとどめている貴重な建造物である。 カトリックの教皇座が1309年フランスのアヴィニョンに移るまで、カトリック教会の中心的存在であったラテラーノ大聖堂は、ローマの四大バリシカのひとつである。
サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会
カンピドーリオの丘の奇跡の教会
ローマの七つの丘の中で、宗教上の行事が行われた古代ローマのもっとも神聖な所カンピドーリオの丘。 古代には、アルクスと呼ばれ、頂にはユノ・モターネ神殿が建っていた。 その遺跡後に建つゴシック様式で、シックなレンガ造りファサードの「サンタ・マリア・インアラチェリ教会」である。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂
ローマ市民が親しみをもつ巨大なウェディングケーキ
ローマ旧市街の中心に位置するベネチア広場の正面にそびえる白亜のヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂とレンガ色のベネチア宮殿のコントラストはローマならではの美しい風景をみせている。 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂は、アルターレ・デッラ・パトリア「国父の祭壇」としてイタリア王国と現イタリア共和国における無名戦士の墓としても機能し、兵士を弔う祭壇と灯明が設置…
サンティ・クアットロ・コロナーティ教会
静寂の中、ビザンチンスタイルのフレスコ画に惹きこまれる
「王冠をかぶった4聖人」という意味をもつサンティ・クアットロ・コロナーティ教会は4世紀に建立された聖堂と修道院からなる。 有名観光スポットからほど近いローマ中心地でありながら、閑静な一時を送ることができる。 外観は飾り気は無く無味乾燥とした城のような感じであるが、内観は幾度となく修復され、初期キリスト教、ロマネスク、バロックの各様式が混然一体となっている。
サン・サーバ教会
ローマにおける東方系教会の拠点「サン・サーバ教会」
サン・サーバ教会の現在の建物は12-13世紀に建てられた。初期の教会は現在の建物の下にある。 当時、 エルサレムにはキリスト教の東方教会があったが、イスラム教徒による迫害を恐れた修道士たちがローマのアヴェンティーノの丘へ逃げ、そこで暮らし始めた。 サン・サーバ教会はその時に建てられ、ローマにおける東方系教会の拠点となり、 ローマの政治に重要な位置を占めた。