近世以降の建築物
65件
サン・ピエトロ大聖堂
荘厳なる世界最大級のカトリック教会
歴史ある建築物が数多く存在するローマであるが、その中でも旅行者が必ず訪れる場所として挙げられるのが、カトリック教会の総本山であるサン・ピエトロ大聖堂だ。壮麗で威厳に満ち溢れた、後期ルネサンス及び初期バロック建築様式の傑作で、聖堂内にはイタリアを代表する芸術家達の作品が並ぶ。 ローマ教皇が生活しているバチカン宮殿やバチカン美術館も隣接しており、その全体が世界最…
サンタンジェロ城
城跡サンタンジェロ博物館
トレヴィの泉やスペイン広場からバチカン市国に徒歩で向かうと、テレヴェ川岸に聳え立つ円形の城塞サンタンジェロ城に出会う。別名聖天使城、カステル・サンタンジェロともいわれる。頂点にあるハドリアヌス帝が戦車を引いている像が印象的だ。目の前にはベルニーニの天使が装飾されたサンタンジェロ橋がある。 教皇の隠れ家となったり、牢獄として使用されたりと、2000年の歴史の中…
テルミニ駅
「浴場前駅」テルミニは国際特急列車エウロシティの終着駅
テルミニ駅は「浴場前駅」とでも言おうか、ローマの浴場テルメが近くにあるのでこの駅名が付いた。 乗降客数は1日約48万人、国内線のほか、国際特急列車エウロシティや国際夜行列車エウロナイトが発着するローマ最大の駅で、駅舎は大理石とガラスを用いたモダニズム建築である。 レオナルド・ダ・ウィンチ空港とも呼ばれるローマの空の玄関口フィウミチーノ空港からは30―40分で…
エウル
ローマ33番目の新都市「エウル」
1930年代に造成された新しい地区。ファシスト党のムッソリーニが、1942年に開催される予定であったローマ万国博覧会の開催に向けてローマ近郊に建設した新都市である。この博覧会自体は第二次世界大戦の為中止となった。Esposizione Universale di Roma(ローマ万国博覧会)の頭文字をとってEUR(エウル)と読む。
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
「聖母マリア」に捧げられた聖堂
観光客や巡礼者でにぎわうカトリック教会のサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の創建は356年の夏のこと、教皇リベリウスは「数日のうちに雪が降る地に聖堂を建てよ」と聖母マリアのお告げを夢に聞いた。 そして、真夏の奇跡は起こり、起こったこの地に建てられたという言伝えが残る。 毎年8月5日のミサにはパオリーナ礼拝堂付近の天井から雪に見立てた白い花弁がまかれる。 ロー…
クイリナーレ宮殿
400年もの間、数々の有力者の愛された宮殿
16世紀半ばに枢機卿イットポリト・デステがクイリナーレの丘の上を整備し、クイリナーレ宮殿を造営し、夏の滞在地とした。 工事にはフォンターナ、マデルノ、ベルニーニ、フーガなどローマを代表する建築家によって継承され、18世紀中盤に完成。 その後1870年まで歴代の教皇の滞在地となった。 イタリア統一後は王宮となり、1947年共和制が敷かれてから現在まで大統領官邸…
サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
五大聖堂の一つで使徒パウロの聖堂
ローマの五大聖堂の一つであるこの聖堂は、コンスタンチン帝によってキリストの12使徒の一人である聖パウロの墓として建設されたとされる。 また現在はバチカンによって管理されている。 名前を直訳すると、壁の外にある聖パウロの聖堂 という意味である。 その壁とはローマの市壁のことで、市壁の外にあるので、結果的に幾度もローマに侵略してきた兵隊によって破壊されてきた。 …
ジェズ教会
フランシスコザビエルの遺体の一部が眠る
ヴェネチア広場の近くに建ち、イエズス会の母教会だったジェズ教会は、日本と所縁の深いフランシスコ・ザビエルが眠っている
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会
ローマ市民の資金で作られた教会
11世紀、教皇パスカリス2世は、フラミニア門の脇に聖母マリアに捧げる教会を建てた。 ローマ市民(ポポロ)が資金を負担して建てたので、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会と呼ばれた。 13世紀、15世紀と再建され、現在見るような簡素なルネサンス様式の教会となり、ラテン十字形の平面プランで、身廊の天井の交差ヴォールトや翼廊の両端の円形の礼拝堂など、ルネサンス的色彩は…
サンタンジェロ橋
天使がずらりと並ぶサンタンジェロ橋
サンタンジェロ城の目の前からテヴェレ川に架かる、両際に天使がすらりと立ち並ぶサンタンジェロ橋。 2世紀にハドリアヌス帝により建造され,当時の名前はエリオ橋。 また巡礼者がサン・ピエトロ大聖堂に行くときに通る橋であるため、サン・ピエトロ橋としても知られていた。