サンテルモ城の観光情報（歴史・料金・行き方・営業時間）

概要

石造りの古めかしい外観が、歴史の重みを現代に伝える

ナポリ市街中心部から少し離れ、サン・マルティーノ修道院と隣り合うようにそびえているのが、サンテルモ城である。
サンテルモ城はナポリ市内の「ヴェロメの丘」にあり、14世紀に建造されて以来、永きにわたってナポリ市街を見下ろし続けている。

サンテルモ城はアンジュー家のロベルト賢王によって建造され、1537年から10年間にも及ぶ大幅な改修を経て、現在の石造りで厳めしい外観となった。
ヨーロッパの古城特有の、来るものを全て跳ね返してしまいそうな迫力と重厚感のある造りは、華美な造りが主流となる以前の最後の建造物と位置付けることも出来るだろう。

城の展望台には特徴的なオブジェがあり、ここで記念撮影をする観光客も多い。
鎧の頭部のような造形をしたオブジェは、古めかしさの中に前衛的な感覚を併せ持っていて、不思議な味わいを感じることが出来る。

見どころ

展望台からの眺めは、ナポリの街と自然を網羅する

古めかしく厳かな城自体ももちろん注目ポイントではあるが、サンテルモ城を観光するうえでしっかりと目に焼き付けておきたいのは、眼下に広がるナポリの街並みである。

天気が良ければヴェスヴィオ火山や地中海の向こうにあるプロチーダ島までもを見渡すことが出来るサンテルモ城の展望台は、ナポリの景観を自らの目に焼き付けたい、ファインダーに収めたいという観光客で年中大盛況だ。
特にサンテルモ城からの夜景は、街の明かりが遠く地中海に流れ込んでいるように見え、幻想的な雰囲気を味わうことが出来る。

サンテルモ城の周囲の住宅街は比較的高級な家が多く、とても上品な雰囲気がある。
お洒落だが庶民的な感覚も併せ持っているナポリの市街地とはまた違った、上品で寛雅な街の雰囲気も、併せて味わっておきたいところだ。

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(Photo by EaseTheMain EaseTheMain Antonio Manfredonio)