サンパウロの治安・危険情報、犯罪の手口や、危険なエリア

【ブラジル】サンパウロの治安・危険情報

2018/03/09 更新

データガイド

データガイド

ワールドカップやオリンピック開催でブラジルに親しみを覚えた人もいるだろう。しかしそのブラジル最大の都市サンパウロでは、スリやひったくりはもちろん、殺人や強盗等の凶悪犯罪が非常に多い。サンパウロ州保安局の統計では2016年、サンパウロ市だけで844人もの人が殺人によって命を落としている。どの場合でも相手が複数で銃を持っている事を前提に対応すべきで、甘く見ているとちょっとした事で彼らは躊躇なく発砲してしまう。この他、デング熱等の感染症と頻発する交通事故にも気をつけたい。

ブラジルの犯罪データ

世界平和指数ランキング91位(162ヶ国中)

殺人発生率は23.6件
強盗 323.9件
窃盗 873.8件
誘拐 0.2件
※いずれも人口10万人あたり

(2013年経済平和研究所及び国連薬物犯罪事務所の発表による)

多発するサンパウロの犯罪手口

前述した通り、サンパウロでは様々な凶悪犯罪が多発している。観光客を狙ったスリや置き引きも横行しており、日本での常識は通用しない。どのような状況でも油断は禁物だ。ここで手口と対策を事前に把握し、楽しいブラジル旅行にしよう。

以下ではサンパウロで多発する犯罪手口や対策を説明する。

  • 短時間誘拐

    日本で誘拐というと、連れ去って監禁し身代金を要求する犯罪を想像するが、サンパウロでは短時間連れ去って所持品を奪う誘拐も多い。
    ■手口例
    ・車で連れ回されて、ATMで現金を引き出させられたり店でクレジットカードで高額な買い物をさせられた後、所持品全てを奪われて、郊外の人通りがない場所で解放される。
    ■対策
    ・車の乗降時が特に危険なので周囲に気を配り素早く行う。
    ・停車した車内に留まらないようにし、車に乗ったらすぐにドアロックし発進する。
    ・空いた道では、運転していて追突されても追突した車から誘拐犯が現れて拉致される事がある為、停車しないでそのまま走り去る。
    ・外出先では駐車場を利用し、その際は鍵を預けなくても利用できるところを選ぶ。
    ・路上駐車をするならマンションやオフィスビル前を選ぶ。
    ・もし誘拐されたら指示には逆らわず、顔を見ようとしたり、無理に逃げようとしたりしない。

  • 車内での強盗

    徒歩やバスでの移動より車でのドア・ツー・ドアが安全とされているものの、車に乗っていても安心できない。
    ■手口例
    ・走行中、突然物陰から銃を持った強盗が現れて襲われる。
    ・信号待ちや渋滞で停車中、窓ガラスを割られてシートに置いたバッグをバイクで持ち去られる。
    ・石等を投げつけられて停車したところを襲われる。
    ・信号待ちで近付く物売り等に見せかけた強盗もいる。
    ■対策
    ・常に十分に車間距離を取る。
    ・車が少ない通りの通行や夜間の外出は避ける。
    ・空いた道で赤信号に気づいたら、信号まで減速して走行して時間を稼ぎ、できるだけ停車時間を短くする。
    ・所持品は外から見える位置に置かない。
    ・走行中に投石を受けても停車しないで逃げる。
    ・信号待ちの物売り等は相手にしない。
    ・犯人の要求には従う。

  • 路上での強盗

    夜間や人通りの少ない場所へ出かける事は避けるべきだが、朝でも人がいるところでも強盗の被害に遭う事は珍しくない。
    ■手口例
    ・強盗犯は一人の場合も複数の場合もあり、近づいてきてスマホや財布等を要求する。
    ・バスに強盗が乗り込んできて、銃で脅して乗客全員の金品を奪う。

    ■対策
    ・できるだけ複数で行動したり、常に前後左右に注意を払う。
    ・不審な人物に気づいたら、近くのビルや商店等に駆け込む。
    ・強盗がクレジットカード等を見ると短時間誘拐に発展する場合がある為、現金とカード類は別にしておく事。
    ・バスや電車より地下鉄が安全なので、可能な限り地下鉄を利用する事。
    ・犯人の要求には従う事。

  • ひったくり

    ひったくり
    ■手口例
    ・グループで歩行者の背後に近づき、その内一人が財布等をひったくった直後に他のメンバーの後ろに隠れる。
    ・歩きスマホをしていてすれ違いざまにスマホを奪う。
    ・無理にネックレスやピアスや腕時計を引きちぎって持ち去る。

    ■対策
    ・常に前後左右に気を配り、持ち物は体の前に抱え、手に持ったバッグをぶら下げて歩く事は避ける。
    ・歩道を歩く時は車道から離れた側を歩く。
    ・腕時計や装飾品はつけず、歩きスマホはしない。
    ・足早に歩き、地元の人のスタイルを参考に簡素でも地味になりすぎない服を選ぶ。

  • スリ、置き引き

    どこにでもいるが、人が多く集まるところでは特に注意したい。
    ■手口例
    ・バスや地下鉄の車内で、バッグをカッター等で切られて中の所持品を盗まれる。
    ・レストランやショッピングセンターのフードコートでは、椅子の背にかけたバッグを持ち去られる。
    ・ショッピングセンターやホテル等で、買い物やチェックインに気を取られている間にズボンの後ろポケットやバッグから財布を盗まれる。

    ■対策
    ・バッグは前に抱えたりズボンの後ろポケットやジャケットのポケットに貴重品を入れない。
    ・フードコートのテーブルや椅子には、バッグをかけるフックやベルトが取り付けられている場合があるので利用する。
    ・バッグを掛けた椅子の背に上着をかけるだけでも抑止効果がある。
    ・所持品からは目を離さない。

  • サンパウロで犯罪が発生しやすい場所

  • リベルダージ地区

    サンパウロの東洋人街リベルダージ地区。日本からの輸入品を買い求める客や日本料理店を訪れる人等で人通りが多いが、以前からスリに気をつけるよう言われていたが、2017年に入ってからは、有名旅行代理店で両替した日本人が強盗に襲われる強盗事件が増えている。中には何十キロも尾行されて被害に遭った人や、銃で撃たれて亡くなった人もいる。
  • セントロ地区

    サンパウロのへそと言われるセー広場、安売り店や露店が並ぶヴィンチ・エ・シンコ通りやサンパウロ市市場、ボン・ヘチーロ区等は買い物の楽しいところではあるが、スリやひったくりが絶えない。一人では訪れないようにしたい。
  • パウリスタ大通り近辺

    ブラジル経済の中枢を担い、サンパウロを代表するビジネス街。日曜日は歩行者天国になる等イベントも多く行われ、ビジネスマンや買い物客等で人通りが絶えない。更に周辺には高級マンションが立ち並ぶ地区なだけに、それを狙ったスリやひったくりや強盗が多い。
  • グアルーリョス国際空港

    日本からの旅行客の多くが利用するこの空港では、利用客は現金や高級品を多く持っていると思われて強盗に狙われやすい。空港からつけられて信号待ちやホテルに着いたところで襲われてしまう。空港内では置き引きが非常に多く、また、空港内のATMは現金払い出し口に現金を盗む為のニセのカバーが掛けられている事があり、これは空港に限らず国内全域で注意したい。
  • ファヴェーラ

    ブラジルのスラム街。殺人の多くがファヴェーラ内やその周辺で起こっていると言われ、麻薬組織の活動拠点になっている等、地元の人でも近づかない場所に観光気分で入り込むのは危険だ。レンガを積み上げただけの簡素な家屋がひしめき合っている地区が市内のあちらこちらに点在している。
  • 現地在住者からの最新治安アドバイス

    2017/3/21

    増成かおり

    まず、ブラジルには安全な場所はないと思った方がいい。筆者はこれまで何度か犯罪被害に遭った。特にこの半年では2度も強盗未遂に遭っている。日本に住んでいたらこんな事はまずない。大げさではなく、この国にあるのは非常に危険な場所と中くらいに危険な場所と少し危険な場所の3つだけなのだ。

    日本人にはお金持ちだという印象があるし、日系人でさえ出稼ぎに行ってお金を持っていると思われている。しかも日本人は服装や歩き方で分かると言われる。ブラジル人よりやせていて、狭い歩幅で歩き、地味な色の服の重ね着をしている。歩いているだけで犯罪の標的にされやすい。どんなに気をつけても気をつけすぎという事はないが、完全に被害を防ぐ方法はないと言っていいだろう。

    ポルトガル語のみではあるが、強盗や窃盗等の被害情報を共有するアプリ(Onde fui roubado)がある。情報収集を怠らず、もし自分が窃盗犯なら強盗犯なら、どんな場所でどんな人を狙うかを想像して行動する事で避けられる被害もある。情報はしっかり収集して、しかし自分の情報は安易に口外しない事が大切だ。

    犯罪に遭って辛いのは金品を失う事だけではない。ケガをしたり命を落とすような事はあってはならないのはもちろんだが、それまでの生活にあった安心感や平穏さが奪われ、恐怖と周囲に対する不信感が心に深く残される事だ。

    盗られて困るものは何も持っていないから、今まで大丈夫だったから、と安心していてはいけない。そうやって大丈夫だと油断する心こそ、最も警戒すべきものだろう。防犯カメラがあるところでも殺人は行われるし、そばにガードマンがいても強盗を撃退してくれるわけではない。銃を持った犯罪者の前では、財布の中身より人の命の方が軽いという事を肝に銘じて、自分の身は自分で守るという意識を持ってほしい。


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    もしもサンパウロで犯罪に遭ってしまったら

    いざ犯罪に遭ってしまった場合は、被害を最小限にとどめる為にも迅速な行動が必要だ。

    パスポート等貴重品の盗難にあった場合

    事故や盗難に遭った場合は、最寄りの警察署へ届け出よう。なお、ブラジルで日本での110番にあたる緊急連絡先は「197」(文民警察)である事も覚えておくと良いだろう。

    貴重品が返ってくる可能性は限りなく低いが、貴重品に保険をかけていた場合、警察署で盗難証明書を発行してもらう事で保険会社に保険金を請求する事ができる。また、クレジットカードの盗難にあった場合にはただちにカード会社に電話をして停止措置を取る必要がある。

    パスポートの盗難に遭ったり、紛失してしまった場合にもまず最寄りの警察署に出向いて盗難を報告し、パスポートが盗まれたという盗難証明書を発行してもらおう。その証明書を持って最寄りの日本大使館に行けば、旅券の失効手続きが取れる。また、手続きをスムーズに行う為にも、予めパスポートのコピーを用意しておいたり、番号を控えておくと良いだろう。



    在サンパウロ日本国総領事館
    ■住所:Avenida Paulista, 854, 3o andar,Sao Paulo,Brasil
    ■電話番号:+55 11 3254 0100

    事故にあった場合

    事故に遭い負傷した場合には、日本の119番にあたるのが「193」に連絡しよう。消防車や救急車の手配をする事ができる。また、最寄りの警察署に届け出るか「197」(文民警察)に連絡を入れて事故後の処理を行おう。警察による証明書がなければ保険を利用できない場合も。

    身の危険を感じた場合

    誘拐や強盗等、身の危険を感じる事態に直面した際の緊急連絡先は「190」(軍警察)。

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