ヴェッキオ宮殿の観光情報(歴史・料金・行き方・営業時間)

ヴェッキオ宮殿
Palazzo Vecchio

2017/11/19 更新

基本情報

住所

Piazza della Signoria, Firenze

S.M.N.駅から徒歩20分
ドゥオーモから徒歩10分弱
GALLERIA DEGLI UFFIZI停留所より徒歩2分

料金

大人は€10
18歳-25歳は€8

・塔と宮殿両方を見る場合
大人は€14
18歳-25歳は€12

※17歳以下は無料

営業時間

■宮殿
夏季(4/1-9/30)は9:00-23:00(木曜は-14:00)
冬季(10/1-3/31)10:00-19:00(木曜は9:00-14:00)

■塔
夏季(4/1-9/30)は9:00-21:00(木曜は-14:00)
冬季(10/1-3/31)10:00-17:00(木曜は10:00-14:00)
※塔は雨天時閉館

休業日

年中無休

HP

http://museicivicifiorentini.comune.fi.it/palazzovecchio
フランス語、英語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語

Palazzo Vecchio

概要

特徴

Palazzo Vecchio

シニョーリア広場にあるヴェッキオ宮殿は、宮殿と呼ぶにはあまりにも簡素な外観だ。荒い石が積み重なって出来た建物は大きく立派ではあるものの、一般的に想起される宮殿のような豪華さというものからは無縁であるように見える。しかし、700年間にわたり市の中心であり続ける宮殿には堂々たる威容があり、歴史に裏打ちされた凄みを感じることができるる。また宮殿とは名ばかりで、長年政治上重要な役割を果たしていたことからも、この建物が簡素な造りになっている理由が推察できる。

歴史

この宮殿は700年前に建てられたものであり、かつてフィレンツェ共和国の中央省庁が置かれた場所であった。驚くべきことに、この建物は現在もフィレンツェ市庁舎として利用されており、700年という長きに渡って市民にとっては身近なスポットであり続けている。

チェック

①500人広間

Palazzo Vecchio

今なお隠され続けるダヴィンチの名画

ヴェッキオ宮殿には500人広間という場所があり、ここでフィレンツェ共和国時代に市民大評議会が開催されたと言われている。この場所には壁一面、そして天井にまでも壁画が描かれており、ヴェッキオ宮殿を象徴する場所として有名である。壁画の作者はジョルジオ・ヴァルザーリであり、極彩色で華麗に描かれた絵は美しさはもちろん、迫力すら感じられるものになっている。

実はこの500人広間には、レオナルド・ダヴィンチの「アンギアーリの戦い」という絵が隠されていることが明らかになっている。2007年の調査で、ヴァルザーリの壁画の裏側にもうひとつの絵が隠されていることが発覚したのだ。実はヴァルザーリが壁画を描く以前、この場所でミケランジェロとレオナルド・ダヴィンチが壁画の制作を依頼されており、二人は実質的な絵画対決を行っている。ミケランジェロは多忙により頓挫、ダ・ヴィンチは新技法の失敗により放棄した為、この「アンギアーリの戦い」は幻の名画と呼ばれていた。

長らく空気に触れない状態であったことから保存状態も良好であると考えられているが、取り出すにはヴァルザーリの壁画を破壊しなければならないため、未だ日の目を見ることなく現在に至っている。

②所蔵品

Palazzo Vecchio

壁画以外にも多数収蔵されている貴重な美術品の数々

ヴァルザーリによる壁画以外にも、ヴェッキオ宮殿には多数の貴重な美術品が収蔵または展示されている。壁画と同じ500人広間には、壁際に多数の著名な彫刻(またはそれらのレプリカ)が飾られている。

数々の彫刻の中で特に有名なのがミケランジェロの「勝利」と呼ばれる彫刻であり、これはミケランジェロの代表作の一つでもある。この作品は、ミケランジェロの作風がマニエリスム(観念的)に移行してゆく最初の作品であり、ルネサンス期をリードしていたミケランジェロの写実的な初期の作品とは全く趣が異なっている。

館内には彫刻の他にも多数の絵画や、「地図の間」と呼ばれるルネサンス期に描かれた地図が展示された部屋、更にはコジモ1世が実際に使用していた部屋などが観覧可能である。ルネサンス期を象徴する煌びやかな作品の数々は、栄華を極めていたフィレンツェを偲ばせるものばかりである。

③アルノルフォの塔

Palazzo Vecchio

塔からフィレンツェ市街を一望

ヴェッキオ宮殿から突き出るようにして立っている塔は「アルノルフォの塔」と呼ばれており、有料で上ることが可能だ。地上95メートルの高さにあるアルノルフォの塔からは、まるで絵画のようなフィレンツェの街並みを一望することが出来る。

アルノルフォの塔はその昔、「祖国の父」コジモ・デ・メディチや、殉教者サヴォナローラが監禁されていたことでも有名である。そのため塔の内部は容易に脱出できないような作りになっており、また非常に殺風景で寒々しさすら感ずる。

しかし、窓外から眺める景色はまさに絶景であり、赤茶けた屋根の続くフィレンツェの街並みや、迫力のあるドゥオモ、それにアルノ川や晴れていれば遠くにそびえる山々までもを見通すことが出来る。アルノルフォの塔は夏季には夜も上ることができ、素晴らしい夜景を楽しめる。また夜にはヴェッキオ宮殿自体がライトアップされ、簡素だった建物が煌めいて見える。メディチやサヴォナローラが見た真っ暗な光景ではなく、温かい光に満ちた宮殿やフィレンツェの街並みは、見る者の心に深く刻み込まれることだろう。

④結婚式

ヴェッキオ宮殿の結婚式

歴史ある宮殿でウエディング

ヴェッキオ宮殿では結婚式も執り行っている。式が行われるのは、「深紅の間」とも呼ばれるサラ・ロッサ。衛兵が花嫁をエスコートするフィレンツェの伝統的なスタイルで行われ、フィレンツェ市公認の婚姻証明書が発行される。由緒正しい宮殿で、夢の海外ウエディングを実現するのも魅力的。また、旅の途中で結婚式に立ち会う事もあるかもしれない。

⑤秘密の通路

宮殿内部の隠し部屋を探検

ヴェッキオ宮殿にはコジモ1世の時代に作られた隠し通路が存在する。宮殿とウフィツィ美術館の間の細い道に小さな入り口があるので、見つけてみてほしい。隠し通路や隠し部屋、隠し扉を次々と通り抜ける限定ツアーも開催されているので、興味のある人は予約してみよう。宮殿内部は隠し部屋や隠し扉が多く、探検気分を味わえる。ダン・ブラウンの人気小説「インフェルノ」の重要な舞台もここヴェッキオ宮殿なので、あらかじめ通読しておくと一層楽しめる。

編集部一押しの観光プラン

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    旅のプロ直伝 ヴェッキオ宮殿観光のポイント

    執筆者の旅工房コンシェルジュ、奥野真悠子さん
    旅工房トラベル・コンシェルジュ
    イタリア担当
    奥野 真悠子
    提携パートナー
    その昔、フィレンツェ共和国政庁舎として使われていたヴェッキオ宮殿は、現在も市庁舎として利用されています。

    宮殿内部には見どころがたくさんありますが、特に、その名の通り500人が入れるほど広い「五百人広間」に鎮座するミケランジェロの彫刻「勝利」は必見です。また、コジモ1世の命令によって広間に描かれたヴァザーリの壁画の下には、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの未完作品が眠っています。

    夕暮れ時にヴェッキオ宮殿の塔に登ると、幻想的なフィレンツェの町を見渡せるのでおすすめです。

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    (Photo by James and Alex BonTempo)

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