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中正紀念堂の観光情報(歴史・料金・行き方・営業時間)

中正紀念堂 (チュウセイキネンドウ)
中正紀念堂 (ジョンジェンジェーニェンタン)

2023/11/10 更新

基本情報

住所

台北市中山南路21号

メトロ淡水線、信義線の中正紀念堂駅5番出口下車すぐ

料金

無料

営業時間

9:00-18:00

休業日

年中無休

HP

http://www.cksmh.gov.tw/
日本語、英語、中国語

データガイド
アクセス・入場
データガイド

概要

特徴

中正紀念堂は、中華民国の初代総統である蒋介石の活躍を讃える為に建てられた記念施設であり、台北101、故宮博物院と並ぶ台北の三大観光名所である。蒋介石の本名は「中正」で、台湾では「蒋中正」と呼ばれることが多い為に「中正紀念堂」の名称が採用された。本堂は高さ70メートル、面積1万5千平方メートルとで、中国大陸がある西向きに設計された。敷地全体は25万平方メートルと広大で、劇場やコンサートホール、庭園や池も併設。国民の憩いの場としても親しまれている。

1975年に蒋介石が87歳で逝去した際、行政院(日本の内閣に相当する機関)の意向で建設が計画され、蒋介石の90歳の誕生日である1976年10月31日に竣工。死後ちょうど5年目にあたる1980年4月5日に一般開放された。メインフロアの奥には巨大な蒋介石の銅像があり、その前には儀仗兵という銃を肩から下げた衛兵が数名いる。1時間ごとに行われる、軍靴を鳴らして規律正しく行う衛兵の交代の様子が有名である。

歴史

蒋介石は有能な政治家であり、今でも台湾の通貨には蒋介石の肖像が彫られているが、「中国本土の中国人」であるという彼のアイデンティティが台湾で摩擦を生んだことも少なくなかった。

1947年の二二八事件やその後の戒厳令等、台湾で台湾人と中国人の対立が起こった際、蒋介石は常に中国人側に立った。中国でのやり方を台湾で踏襲した為、独裁者的なイメージも多い。2007年-2009年の一時期に起こった「台湾正名運動」(台湾を「中国の一部」から「中国とは別個の地」に代えることを目標とした運動)の際には、名称が「台湾民主紀念館」に変更され、蒋介石像は布で覆われ隠された事がある。

このような歴史的背景を踏まえて、この中正紀念堂をみると、北京の天安門広場を思わせるような「中国的」な巨大な建築物がここに造成され、蒋介石という中国からの初代総統の巨大な像があることは台湾の歴史にとって、とても驚くべき変化である。

チェック

①建築


建築に盛り込まれた中華思想に注目

中正紀念堂は中国・北京の天壇を模しつつ、伝統的な中華思想と現代建築を融合した斬新な作りとなっている。そのこだわりを知っておけば、より味わい深い観光になる事請け合いだ。なお、本堂の両隣には国立歌劇場とコンサートホールが左右対称に建っており、これは中国の伝統的な建築様式である。

本堂の屋根は上から見ると八角形になっていて、これは儒教において推奨される8つの徳、八徳(忠、孝、仁、愛、信、義、和、平)に由来する。また、漢字の「人」という字が天に向かって重なっているようにも見えるよう設計され、天と人が一つに調和し、何事もうまくいくという「天人合一」の中華思想を表現。また、ひさしが二重になっている構造を中国では「複簷」と呼び、この「複」と「複」とをかけて、中華の復興を意味している。

色についても工夫されており、屋根の瓦は青色、壁は白い大理石、そして紀念堂前には中国の伝統的な図案による花壇がある。これは「自由、平等、博愛」を象徴し、中華民国の国章でもある「青天白日」を象徴。更に地に満ちる赤色を表現している。

また、蒋介石自身に由来する設計も多い。本堂には合計84段の階段があるが、正面にある階段5段を足すと合計89段となり、蒋介石の享年89と一致する。また、階段が三方に分けられているのも、蒋介石の掲げた「民権、民族、民生」の三民主義を表している。

②本堂


蒋介石を忍ぶ豊富な展示スペース

本堂の地階には蒋介石の愛用品や愛車などの個故人を偲ぶ品物と、業績を紹介する資料や写真が11のユニットに分けられて陳列された展示さスペースになっている。また、執務室を再現した「故蒋介石総統紀念室」や蒋介石に関する書籍、定期刊行物、視聴覚資料を備えた「中正紀念図書館」等も併設。蒋介石の歩んできた歴史や中華民国の歴史にふれるまたとない機会だ。

階段を上った先には蒋介石の銅像が鎮座している。この銅像は、ついに戻る事が叶わなかった故郷・中国を向いて向いている。銅像の上部には、蒋介石が掲げた「倫理、民主、科学」の理念が、そして土台には蒋介石の遺言が記されている。

③衛兵交代式


開始時間をチェックして場所取りをしておくと◎

中正紀念堂の見所と言えば、蒋介石の銅像前で行われる衛兵の交代式だ。衛兵は毎日10:00-16:00(水曜のみ10:00-18:00)の間2人体制で蒋介石像を護衛しており、1時間毎に足並みの揃った凛々しい交代式を見る事ができる。交代式の時間になると、その様子を一目みようと、カメラを構えた観光客が多くやってくるので、ベストショットを収めたいという場合には10分-15分前には場所取りをしておきたい。

ちなみに衛兵は台湾の陸軍・海軍・空軍から半年ごとに順番で選抜されている。衛兵の制服の色によって見分ける事が可能で、陸軍は緑、陸軍は青、海軍は白(冬期のみ紺)。

■衛兵交代式の開始時間
10:00、10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00、17:00、(18:00)

■衛兵交代式の動画(HowTravel編集部撮影)

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    アクセス・入場

    中正紀念堂へのアクセス


    国民の憩いの場であり、台北の代表的観光地である中正紀念堂。台北の中心部にある為、アクセスは容易だ。

    メトロ

    メトロ淡水線、信義線の中正紀念堂駅下車すぐ。5番出口が最も近く、メトロの案内板を見ていれば問題なく辿り着ける。

    バス

    台北市営バス15、18、20、22、37、204、208、214、236、248、249、251、252、261、263、270、293、297、621、623、630、651番の中正紀念堂停留所または南門市場停留所で下車し、徒歩2分。

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