バチカン美術館の観光情報(作品・料金・行き方・営業時間)

バチカン美術館
Musei Vaticani

2017/05/05 更新

Musei Vaticani, Rome

データガイド

アクセス・入場

概要

特徴

Musei Vaticani, Rome

バチカン美術館は、バチカン市国内にある世界最大規模の美術館群である。美術館となる前は小さいコレクションであった。

順路が全長7キロメートルもあるので、何も鑑賞せず歩いたとしても2時間はかかる。全てを鑑賞するにはその何倍の時間が必要となるので、一回の訪問で回り尽くすことは不可能に近い。また、システィーナ礼拝堂やラファエロの間などの見どころは順路の最後の方にあるので、ペース配分を考慮しつつ見学したい。なお、美術館は混雑を避けるために全て一方通行である点も注意が必要である。

歴史

1480年、ユリウス2世がローマでベルヴェデーレのアポロンが発見された際に、八角形の広場に設置した事がコレクションの始まり。その後、18世紀にクレメント16世とピウス6世がそれぞれの美術コレクションを大衆に公開。その2人の名前を取って、ピオ・クレメンタイ美術館という名前になった。その後、それぞれの時代の教皇が少しずつ所蔵品を増やしていき、13もの美術館が連なる現在の世界で最大級のコレクション数を誇る美術館群となった。

チェック

①ピオ・クレメンタイ美術館

Musei Vaticani, Rome

ローマで見つかった石像が収容

バチカン美術館群の見どころのひとつが、ピオ・クレメンタイ美術館。その中の、「アポクシオメノスの像(汗を拭う者)」と呼ばれる銅像は、1849年にローマのトラスティベーレ地区にて見つかった一世紀の大理石の石像である。この汗を拭う者という主題は、ギリシャのリッシッポスが初めに製作し、後世の様々な彫刻家が同じ主題で彫刻を作成している。

また、さらに有名な彫刻は、「ラオコーン像」だ。これは1560年にローマのエスクインの丘で発見された。紀元後30年ごろに複数の彫刻家によって作成されたと考えられる。この彫刻の主題は、ローマの詩人ビジル作のトロイの木馬の話に由来する。その物語で僧侶ラオコーンは、トロイの国に木馬を中に入れてはいけないという助言をしていたが、それを知った女神アテナは彼を蛇に絞め殺すよう命令したという。

その他、「ムーサたちの間」では、様々なフレスコの壁画が見られる。芸術の神であるアポロや、文芸の女神たちであるムーサたちの絵は、18世紀後期にトマソ・コンカによって描かれた。中心に据えられているのは、最高傑作としての「ベルヴェデーレの胴体」があり、これは ギリシャの彫刻家アポロニアスによって紀元前1世紀に作られている。また、ミケランジェロの彫刻にも影響を与えたと言われる傑作だ。

②システィーナ礼拝堂

Musei Vaticani, Rome

ミケランジェロの有名な壁画を鑑賞

システィーナ礼拝堂の祭壇の後ろの壁には、ミケランジェロによる有名なフレスコ画「ミケランジェロの最後の審判」が描かれている。教皇ユリウス二世がミケランジェロに壁画を描くよう要請した当初、ミケランジェロは彫刻家であることを理由にそれを拒否。しかし教皇の命令には反することができず、最終的にミケランジェロは折れ、引き受けたからにはと最高の完成度を追求した。

それ以外にも ボッティセリ、ジランダィオ、ペルジーノなどのルネッサンス期の巨匠の最高傑作が天井や壁にところ狭しと描かれていて見どころ満載。礼拝堂は新たな教皇を決めるための部屋(コンクラーベ)としても使われている。

③ラファエロの間

Musei Vaticani, Rome

ラファエロの雄大なフレスコ画を鑑賞

ラファエロの間とは、教皇ユリウス2世がラファエロ・サンティに、自分が居住する新しい部屋の装飾を施すよう命じた部屋である。ラファエロは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ と共に3大巨匠と呼ばれており、彼の代表的な壁画がここに展示されているのだ。また、ユリウス2世は当初ラファエロの師匠であるペルジーノに同じ壁画を描かせていたが、気に入らなかったのか、それらを消して、その弟子のラファエロに完成させるように命じた。

まず、はじめにラファエロが取りかかったのが「署名の間」。もともと書斎や書庫として利用されており、それに由来して「聖体の論議」や「アテナイの学堂」など学問的テーマに通じる作品がみられる。

次に、「ヘリオドロスの間」であるが、この名前は「ヘリオドロスの追放」という壁画に基づいており、旧約聖書に出てくる逸話を元に描かれている。その後ラファエロは「ボルゴの火災の間」にとりかかる。そこでは、847年に教皇レオ4世が火災を鎮火したとされる奇跡の話に基づく絵画が描かれている。

最後に「コンスタンティヌスの間」であるが、この間のほとんどはラファエロの死去後に彼の師弟らなどによって描かれたものだ。コンスタンチン帝の歴史を描いたこの間には、有名な「十字架の出現」などの戦闘の絵や、彼の洗礼の絵等さまざまな場面が描かれている。

④螺旋階段

バチカン美術館の螺旋階段

バチカン美術館の隠れた見どころ

バチカン美術館に来たからには、有名な所蔵品だけではなく類いまれなる建築美にも触れておきたい。中でも入り口を入ってすぐの所にある螺旋階段は壮観だ。設計は近代バチカンの建築の祖、ジュゼッペ・モーモによるもので、1932年に完成した。天井に大きな天窓が設けられており、階段に陽光が柔らかく差し込む様も息をのむ程美しい。

⑤レストラン

バチカン美術館内のレストラン

美術館の中でランチを

バチカン美術館内ではレストランとカフェ、ピッツァリアが営業している。いずれもセルフサービス形式で、席数も40席以上あり、館内を歩き回って疲れた体をゆっくり休める事ができる。季節のパスタやピザ、フルーツにデザートとバラエティーも豊富。シンプルなメニューが多いが、バチカンで食事をとれる貴重な場所だ。営業日・時間はバチカン美術館に準ずる。

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(Photo by Flavio Ensiki )

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