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オーストラリア政府観光局からHowTravel利用者へのメッセージ

2018/02/02 更新

近年、旅行者が増え続ける人気急上昇のオーストラリア。オーストラリアの魅力や我々旅行者が知っておきたいことなどを、オーストラリア政府観光局 日本局長の中沢祥行・ジョー氏にインタビューしてきました。


オーストラリア政府観光局 日本局長
中沢祥行・ジョー 氏

国際航空運送協会(IATA)日本事務所代表、JTB(日本交通公社)上級役員、ホテル・リザベーション・サービス(HRS)ジャパンのマネージングディレクターを経て、2016年より現職。

テロの危険性や対策について教えてください

オーストラリアは、テロの脅威に対して注意を払って対応しており、集団的なテロは今のところ起きていません。

入国審査を電子化して、入国者をきちんと管理していることが大きな成果を上げていると思います。

また、EUのシェンゲン協定国などとの大きな違いとして、四方を海に囲まれた大陸であることが挙げられると思います。この立地のおかげで、入国時のしっかりとした審査が実現しており、テロなどの脅威を抑え込むための重要な要素の一つになっています。また、オーストラリアは、そもそもが移民たちによって作り上げられた国なので、排除論理があまりなく、移民が社会に適応しやすい環境です。各国で問題になっている、社会に適応できない移民2世3世、という問題も発生しずらい環境と言えます。

オーストラリアは世界でもトップレベルに治安の良い国とされています。一般的な海外旅行で必要な最低限の注意を払って頂ければ、あまり警戒しなくても問題なく楽しめると思います。

■Safe Cities Index 2017(世界の都市安全性指数ランキング)
国名 2017年ランキング
東京(日本) 1位
シンガポール(シンガポール) 2位
大阪(日本) 3位
トロント(カナダ) 4位
メルボルン(オーストラリア) 5位
アムステルダム(オランダ) 6位
シドニー(オーストラリア) 7位
ストックホルム(スウェーデン) 8位
香港(中国) 9位
チューリヒ(スイス) 10位
(データ参照元:The Economist公式HP

オーストラリアは移住先として大変人気です。なぜ移住したいと思う人が多いのだと思いますか?

オーストラリア人のオープンでフレンドリーな気質が大きな要因だと思います。

やはり、建国の成り立ち上、人種差別もなく他を受け入れる土壌があると思います。昔は白豪主義、白人至上主義と言われる時代もありましたが、現在は世界で最も差別が少ない国の一つではないでしょうか。

ちなみに、オーストラリア人は日本人を、「親切だ」ということでリスペクトしてくれています。実は、年間約44万人ものオーストラリア人が、日本を訪れているんですよ。オーストラリア人は日本に対して好印象を抱いていますし、親近感を持っていると思います。

■Liveability Report 2017(世界の住みやすい都市ランキング)
国名 2017年ランキング
メルボルン(オーストラリア) 1位
ウィーン(オーストリア) 2位
バンクーバー(カナダ) 3位
トロント(カナダ) 4位
カルガリー(カナダ) 5位
アデレード(オーストラリア) 5位
パース(オーストラリア) 7位
オークランド(ニュージーランド) 8位
ヘルシンキ(フィンランド) 9位
ハンブルク(ドイツ) 10位
(データ参照元:LiveabilityReport2017

観光客への特徴や魅力はなんだと思いますか?

自然は最も大きな魅力の一つです。オーストラリアは「絶景大陸」と呼ばれるほど自然名所の宝庫なんです。

初めてオーストラリアに行かれる場合は、世界遺産のウルル(エアーズロック)や、約2300km連なるサンゴ礁「グレート・バリア・リーフ」などの、日本では絶対見られないようなインパクトのある場所に訪れてみては如何でしょうか。ウルルはパワースポットとしてもとても有名ですよね。太陽の光に照らされる美しい姿は、時間によって色が変わります。「フィールド・オブ・ライト」というウルルの周りに光を灯す幻想的なイベントもあって楽しいですよ。実際に見るのと写真とでは全く違うので、是非実際に行ってみてください。

また、他の大陸と離れているため、固有の動物や植物の宝庫になっています。動植物、地球が好きな方にはたまらないと思います。

観光環境の良さも魅力の一つです。オーストラリアは国土が日本の20倍以上ある広い国ですが、交通網や病院などの社会インフラが充実しており、観光しやすい環境が整っています。また、日本との時差が少なく、緊急時の対応がすぐにできて便利ですよ。

リピーターの方の楽しみ方を教えてください

オーストラリアには、日本人がまだ知らない見所が本当にたくさんありますので、何度来ても面白いと思いますよ。

例えばビーチリゾートとして有名なゴールドコーストの内陸部には山歩きが楽しめるたくさんのトレイルがあります。また、クルーザーや遊覧ヘリは日本では考えられないほど簡単に手配できるので、グレート・バリア・リーフを間近で見るなんてこともできます。

また、右ハンドル左側通行のオーストラリアでは、レンタカーを借りてのドライブもお勧めです。グレート・オーシャン・ロードという絶景のドライブコースや、2800km程も伸びるステュアート・ハイウェイ、東海岸ですと北部にキャプテン・クック・ハイウェイという変わった名前の道路もあります。日本にはない絶景の中、楽しいドライブができますよ。

リピーターの方は、こういった少し変わった観光をしてみるのも良いと思います。

今後どのような魅力を打ち出していきたいですか?

オーストラリアの食文化についてもっと知ってもらい、楽しんで頂きたいと思っています。

日本ではオーストラリア料理を楽しめるところが少なく、認知度は高くありませんが、実はクオリティがとても高いです。変わった素材や独特の作り方があるので、是非楽しんでください。

オーストラリアはワインの生産も有名です。ワイナリーによっては、そこのワインとよくあう料理を提供している場合もあります。例えば、牡蠣が有名なタスマニアでは、タスマニアワインと地元でとれた新鮮な牡蠣を一緒に楽しむことができますよ。仲間と、家族と、楽しんでみてください。お酒が飲めない方も、フレッシュジュースなどが楽しめるので安心です。

また、健康志向の高いオーストラリアでは、近年「ブッシュフード」というオーストラリア先住民アボリジニの食べ物が見直され、シドニーやメルボルンなどの市内レストランで食べることができます。

このように、オーストラリアには多様な食文化がありますので、特にリピーターの方には食をテーマに探求してみることをお勧めしたいと思います。


オーストラリアは、どんな方におすすめですか?

大きな大陸で見所がたくさんあるので、どんな方でも楽しめると思います。ゆっくりしたければ、グリーン島などのリゾート地にある滞在型のビラでのんびり過ごされたり、島内をバギーで移動するハミルトン島や、シリカサンドが美しいホワイトヘブン・ビーチなどのビーチでゆったりして頂くのもお勧めです。

アクティブに過ごしたければ、海のアクティビティーはもちろん、トレッキングコースも充実していて楽しめます。

芸術面も充実していて、キャンベラのオーストラリア国立博物館では、世界最大でオーストラリアが誇るアボリジニアートの貴重なコレクションが鑑賞できます。

HowTravel読者へのメッセージ

オーストラリアには、自分で旅行を組み立てられる魅力的な素材がたくさんあります。ガイドブックに載っているような場所はもちろん、載っていない魅力的な場所もたくさんあります。ここまで幅広く様々な魅力が揃っている国は珍しいのではないでしょうか。

海に行ったり、山に行ったり、大都会で食事をしたり、大自然に触れたりなど、自分の好きなものを組み合わせることで、いかようにも楽しめる国です。是非いらしてください!

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