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タリンの名物料理5選!お勧めグルメ旅

2017/10/10 更新

タリンはエストニアの首都であり、石畳の街は世界遺産に指定されている。またIT技術が特に発展しており、例えば、有名サービス「スカイプ」が開発されたのはタリンである。フィンランド、スウェーデン、ラトヴィア、ロシアに囲まれ、またドイツ、ロニアなどの国々に支配されてきたため、様々な国の文化を受けた国である。食文化もその影響が大きくあらわれており、バルト海に面していることから、ニシンやウナギなどの魚がよく獲れ、主要な食材の一つである。また煮込み料理が多く、牛乳やジャガイモはどの料理にも使われるのが特徴である。

レイブ(Leib)

  • エストニアの主食であるのがエストニア語でレイブと呼ばれる、ライ麦でできている黒いパンである。チーズや肉料理などの上に乗せて食べる。通常のパンはイーストを使って発酵させるが、レイブはサワードウと呼ばれる天然酵母で発酵させれるため、少し酸味が出て、膨らみがあまりなく固めであり、長持ちするのが特徴である。またビタミンや食物繊維を豊富に含み、栄養価が高いため、様々な国で注目されている。

  • スルトゥ(Sült)

  • スルトゥとはクリスマスに欠かせない伝統的なエストニアの料理であり、豚の頭や、肝臓、豚足など豚肉のあらゆる部分が使われる。素材の味を活かすための塩、ローリエなどの他には何も使われないため少し臭みが残るが、それがまたスルトゥの特徴である。肉を、玉ねぎや人参などと共に鍋に入れじっくりと煮込んだ後冷まして、豚肉に含まれているゼラチンを固め、ゼリー状にした肉がスルトゥである。付け合わせとしてじゃがいも、レイブ(黒パン)と一緒に食べるのが主流である。

  • マジパン(Marzipan)

  • マジパンと専用の型に、砂糖とアーモンドのペーストを練り合わせたものを入れ、職人の手によって絵付けされたエストニア発祥のお菓子である。現在はお菓子として親しまれているが昔は、調剤師が薬を飲みやすくするために苦味があるものを甘いものに変えたことがマジパンの発祥とされており、以前は薬として扱われていた。マジパンの発祥の地でもあることから専門店なども多々あり、特にタリンでは「KALEV」(カレヴ)という専門店が有名である。

  • カマ(kama)

  • カマとはライ麦などの麦類と豆の粉をブレンドした粉で、チョコレート等に混ぜられており、お土産品として親しまれている。チョコレート以外にも、ヨーグルトや牛乳などに溶かし、はちみつを加えて飲み物として飲まれたり、またパウンドケーキの中などに混ぜることもある。味はきな粉によく似ているが、麦もブレンドされているためきな粉よりももう少し奥行きの深い味わいになっている。

  • ニシンの塩漬け(Heeringas)

  • 海や湾が近いエストニアでは魚類が豊富で、特にニシンやイワシなどが多く食される。塩漬けのニシン、レタス、トマト、輪切りにしたゆで卵を黒パンに乗せるのが伝統的な家庭での食べ方である。また、食材本来の味を活かすため調味料などはほとんど使われず、ディルと呼ばれる葉や甘い風味が特徴のポロネギと呼ばれるネギ、サワークリームなどをのせてサンドイッチとしても食べられる。前菜としてもぴったりなので、エストニアでよく飲まれるウォッカと共に試してみたい一品だ。

  • (Photo by Fredrik RubenssonOlev Muutra 下北 康子 Dan Taylor-Watt Mmh David J)