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サンクトペテルブルグの名物料理5選!お勧めグルメ旅

2017/10/10 更新

ロシアでモスクワに次いで大きな都市、バルト海東部のフィンランド湾最東端に面したサンクトペテルブルグは、港湾都市として、また、ロシア最大の文化都市としても有名で、ウクライナ出身の作家、ニコライ・ゴーゴリや『罪と罰』の作者フョードル・ドストエフスキーもこの街で活躍していた。また、マリインスキー劇場は、現在のロシアで最も評価の高いオペラハウスで、オペラ・バレエなどが盛んである。芸術の街、サンクトペテルブルグでは、高級店から、気軽に入れるカフェ、近隣国の料理までさまざまな料理を楽しめる。そんなサンクトペテルブルグでぜひ食べておきたい料理を紹介する。

キエフ風カツレツ(Котлета Nо-Kиевски)

  • チキンキエフとも呼ばれるこの料理は、バターを鶏胸肉で包み、小麦粉、溶き卵、パン粉を付けてサツマイモのような形状に仕上げ、油で揚げるか焼かれたものである。サンクトペテルブルグでキエフ風カツレツを食べるなら、文豪ゴーゴリにちなんだレストラン「gogol」がお勧めだ。ナイフを入れると、中から溶けたバターがとろりと溢れ、にんにくとハーブで下味をつけた鶏肉にバターを絡めて食べると、鶏肉の肉汁ともあいまって、病み付きになる美味しさだ。キエフと名が付いているが、発祥地に定説はなく、サンクトペテルブルクの会員制レストランが発祥地の一つともいわれる。

  • ビーフストロガノフ(бефстроганов)

  • ロシア料理の代表選手、ビーフストロガノフの発祥の地は、サンクトペテルブルグのストロガノフ宮殿の中にある「ルスキー・アンピール」だ。この宮殿に住んでいたアレクサンドル・セルゲーエヴィチ・ストロガノフ伯爵が年老いて、噛む力が弱くなり、好物のビーフステーキが食べられなくなってしまったため、お抱えのシェフが、食べやすい大きさに切った牛肉を柔らかく煮込んだ料理を考案したのがきっかけだと言われている。このレストランで提供されるビーフストロガノフも、とろけるくらい柔らかく煮込まれた牛肉にステーキソースがかけられ、生クリームを使ったこってりとしたマッシュポテトとの相性も抜群だ。濃いめのしっかりした味は、赤ワインと一緒に楽しみたい。

  • ハチャプリ(Хачапури)

  • ハチャプリとは、実はグルジアの名物である。ロシアとグルジアは旧ソ連圏として歴史上深いつながりがあり、サンクトペテルブルグでもグルジア料理を楽しむことができる。ハチャプリとは、舟形のパンの上に目玉焼き、バター、スルグニチーズが乗せたもので、これを熱いうちに混ぜて食べるのが特徴だ。パン生地の中にもスルグニチーズが練り込んであり、チーズ好きにはたまらない一品である。ハチャプリには卵が入っているもの、ジャガイモが入っているものなど様々な種類があり、それぞれが大きいサイズなので、皆でシェアしながら楽しむのがお勧めだ。

  • クヴァス(Kвас)

  • ロシアのパンと言えば、黒パンだが、その黒パンをそのまま食べるのではなく、飲み物にしたものがクヴァスだ。夏になるとクヴァスを売るタンク車や屋台が街中や観光地などに現れ、1杯(約200ml)で15ルーブル(25円)程度と気軽に飲める。見た目はコーラのようで、味は、クセになる味。ほんのりと発酵したアルコール臭や、カラメルのような香ばしさ、ライ麦パンの酸味と、微炭酸など味の表現もさまざまだ。最近はペットボトルに入ったものがスーパーで通年販売されており、更にフルーツなどを加えて風味を加えたものもあるので、飲み比べてみてはどうだろうか。

  • ピィーシュカ(пышка)

  • サンクトペテルブルグで市民のファーストフードとして楽しまれているのが、ビィーシュカ(ロシア風ドーナツ)だ。粉砂糖がたっぷりかかったピィーシュカは、外はカリカリ、中はモチモチ・ふんわりとした食感で、ロシア人なら軽く4つは食べられるという。価格も1つ10ルーブル(15円)と格安なのも魅力だ。ちなみにモスクワにもロシア風ドーナツがあるが、こちらはポンチケと呼ばれている。同じドーナツでも呼び名が違うロシア風ドーナツを食べ比べて、その違いを探してみるのも、面白いだろう。

  • (Photo by Alexxx Malevmegan.chromik Naotake Murayama salvagekat dmytrok Sputnik Mania)