フランスは世界で最も多くの観光客が訪れる国だ。美術、ファッション、料理、音楽など、数多くの優れた文化に魅了された人も少なくないだろう。そういった文化を学びに渡仏する日本人も多く、在仏日本人の数は約35,000人にも及ぶ。

それでは、憧れのフランスで働くにはどうすればいいのだろうか。この記事では、フランスで働きたい人やフランスに赴任することになった人などに役立ててもらいたい情報をまとめた。実際にフランスで就職した日本人の体験リポートもあるので、ぜひ一読してほしい。

フランスの仕事事情

(HowTravel編集部)

●現在の求人マーケット事情

フランスの失業率は高い。2019年1月の時点で8.8%、特に25歳以下の若年層の失業率は20%を超える。日本の失業率が2.5%前後であることを考えると、フランスでの仕事探しがいかにシビアなのか想像できるだろう。

自国民であるフランス人ですら仕事がないのだから、外国人である日本人が就職先を見つけるのは至難の業である。料理や美術、ファッションなど、専門性が高い特別なスキルを持っている場合は別だが、営業職や事務職といった、いわゆる一般的な仕事をフランスで見つけるのはかなり難しい。フランスにはフランス語、英語、日本語の3ヶ国語を流暢に話すトリリンガルやマルチリンガルが大勢いるので、中途半端な語学力ではそういった人材に太刀打ちできない。

フランスで長期的に働くために取得しなければならない就労ビザを申請するには雇用先からのサポートが必要不可欠だが、これには手間も費用もかかるので、ほとんどの企業は外国人の採用に消極的にならざるを得ない、という事情もある。

厳しいことばかり並べたが、一方で、ワーキングホリデービザや、条件付きで就労できる学生ビザの取得は比較的容易である。どうしてもフランスで働きたい、という人は、まずはそういったビザを取得し、フランスでの職務経験を積むことから始めるのもいいだろう。

あるいは、フランスに支社を持つ日本国内の企業に就職し、駐在員になるという道もあるかもしれない。フランスで仕事を見つけるのは難しいと理解した上で、根気強く就職活動を続けていこう。

●給与や労働時間等の条件

①給与
フランスの平均給与は年々上がっている。最低賃金は2019年4月時点で時給10.03ユーロ(約1,257円)。最低月収は800ユーロ(約100,000円)〜、最高月収は17,000ユーロ(約2,100,000円)、平均的な月収は3,750ユーロ(約47万円)。

日本より高く思えるが、これはあくまで最高月収も含めた平均月収であり、フランスで働く日本人の月収は平均を下回ることが多く、税金も高いので、額面はともかく手取りは日本の給与と大差ないだろう。

残業代は、週に8時間以内の場合は25%アップ、8時間以上の場合は50%アップ、つまり2倍の給与が支払われる。通勤手当や住宅手当は交渉次第だが、支払われない場合が多い。ボーナスも同様で、支払われたとしても1ヶ月分程度である。

②勤務形態
労働時間は週35時間、1日7時間労働が基本的だが、会社によって延長することができるのでその限りではない。午前8時から午後4時、午前9時から午後5時といった就業時間が一般的。残業はあまりせず、午後5時には仕事を終え、プライベートを充実させる人が多い。

ただし、マネージャーなどの管理職者や飲食店の従業員は労働時間が長く、サービス残業も多い傾向にあるので、残業が全く無いとは言えない。

有給は1年間で5週間分ほど支給される。多くの場合は1ヶ月連続して有給を取得し、思い思いにヴァカンスを楽しむ。世界中に知れ渡っているヴァカンス文化は健在なのでご安心を。フランスでは短い期間に集中して仕事をこなし、その分長期的な休暇をとる、というスタイルのようだ。また、女性ではなく男性も3年の育児休暇を取得できるのも特徴的である。

仕事を探す上でも知っておいたほうがいいのが雇用形態。フランスでの雇用形態は主に2つある。通称CDIと呼ばれる無期限雇用契約と、通称CDDと呼ばれる短期雇用契約だ。CDDは最長18ヶ月間働くことができ、それ以上働きたい場合はCDIに切り替える必要がある。2つの違いは勤務時間だけで、待遇は全く同じである。

③福利厚生
フランスは社会保障が充実しているため、会社ごとの福利厚生はあまりない。ユニークなのは、「Ticket Restaurant」という食券がもらえること。このチケットを使うと、会社が食事代の約半分を負担してくれる。美食の国と呼ばれるフランスは外食が高いので、嬉しい福利厚生である。

フランスで仕事をするうえで必要な能力

フランス語のレッスン

●語学力

フランスの求人には、明確な語学力の基準が設けられていない場合が多い。これは語学力が求められていない、ということではもちろんなく、むしろ、英語とフランス語が流暢に話せるのは当たり前、ということ。

日系企業や日本食レストランや観光地など、日本語力を求められる職場であれば英語と日本語だけで大丈夫というケースもあるが、基本的にはフランス語が話せないと就職は難しいと思っておいたほうがいい。当然日常会話はフランス語で、英語を話せないフランス人も少なくないので、結局仕事以外の場で困ることにもなる。

フランス語はビジネスレベルだが英語は不得意、という場合も、よほどのスキルが無い限りフランス人やバイリンガルの外国人と比較されてしまい、採用されないことが多いので、フランス語と英語のスキルは磨いておこう。フランスにはバイリンガルどころかマルチリンガルも多い。そういった人たちと同じ採用枠を争うのだということを知っておこう。

●学歴

フランスの大学、あるいはフランス語の大学を出ている場合は有利に働くが、日本の学歴は全く意味がない。とは言え、書類や面接では学歴も見られるので、大学院や大学、専門学校を出ていない場合は、日本の会社でいいので一度就職することをおすすめする。

●職歴

新卒、中途の概念がなく、常に即戦力が求められるフランスにおいて、職歴は最も重要な要素のひとつである。特に、希望する職種に関連した仕事を3年以上経験していると良い。日本と同じように、フランスでも3年を一区切りとしている会社が多い。3年に満たない職歴は職歴と見なされないこともある。

フランスでの仕事の見つけ方

フランスのキオスク

●仕事の探し方

①日本人向けの情報サイトに掲載されている求人情報から探す
OVNI
MIXB
JIMOMO
在仏日本人会

②求人サイトで探す
FUSAC (英語)
Pôle emploi (フランス語)
le bon coin (フランス語)

③履歴書を直接持っていく
実は、フランスでの仕事探しで最も一般的なのがこの方法。アポイントメント無しで飛び込む、と聞くと日本人には非常識に思えるかもしれないが、フランスではそんなことは一切ない。

飛び込んだ先がたまたま人手不足に悩んでいて、お互いの条件も合致したので即採用された、というケースもある。英語やフランス語の練習にもなるので、働きたい会社には積極的に履歴書を持っていこう。

④人脈を使う
フランスは失業率が高い国。仕事探しに困っている人は珍しくない。友人や知人に「仕事を探しているが、なかなか見つからない」とアピールしておくことで、思わぬ幸運が舞い込んでくることもある。社員からの推薦とあれば採用担当者も放っておけないはずなので、人脈作りは大切に。

⑤駐在員になる
駐在員であればビザの取得も会社がサポートしてくれるので問題ない。給与も、現地で採用されるよりは格段に良い。フランスで働くという夢を叶えるためには、フランスに支社、あるいは子会社を持つ日本の企業に就職し、駐在員を目指すというのも一つの手だろう。

④転職エージェントに相談する
現地の求人サイトや、現地在住日本人向けの情報サイトで求人情報を探すことで、理想とする就職先が見つかる可能性は大いにある。しかし、それらの求人情報は自国民、またはすでに永住権や就労ビザを取得している人が対象である場合が多く、まだビザを取得していない人や、フランスでの就職活動の知識が乏しい人には難易度が高いケースがほとんどだ。

そこでおすすめしたいのが、転職エージェントに相談するという方法だ。経歴やスキル、希望の条件や将来の展望に合った求人情報を提供してくれるだけでなく、経験豊富なエージェントであれば、履歴書の添削から面接対策を行ってくれるだけでなく、ビザの取得までサポートしてくれることもある。

以下の記事で、海外案件に強いお勧めの転職エージェントを紹介しているので、ぜひ参考にして欲しい。

●日本人が働きやすい職種

日本食レストランやアジア系レストランなど、日本人であることを活かせる職種であれば比較的採用されやすい。また、フランスには数多くのカフェやアパレルショップがあるので、日常会話レベルの英語やフランス語を話すことができれば、そういった職に就くこともできるだろう。

なんと言ってもフランスは観光客が多い国なので、日本人観光客がよく訪れる店や、日本人観光客に向けたサービス、例えばスーベニアショップの店員やツアー会社のスタッフにもチャレンジしてみると良いだろう。

日系デパートやベビーシッターなどは、日本人ならではのホスピタリティの高さを買ってくれる場合も多い。

●希望の仕事が見つかったら(面接や給与交渉)

フランスでの就職活動に欠かせないものは、履歴書と志望動機書である。履歴書はともかく、志望動機書は聞いたことがない人も多いだろう。これはフランス語でLettre de motivationと言い、直訳すると「やる気の手紙」。つまり、どれだけ希望の会社で働きたいかをアピールするための書類である。

フランスでは、職歴や学歴、スキルを書く履歴書よりも、このLettre de motivationが重視される傾向にある。ネイティブにチェックしてもらいながら何回も書き直し、より魅力的なLettre de motivationを作ろう。

履歴書、志望動機書共に特定のフォーマットは存在せず、A4サイズ1枚程度におさまっていれば良い。履歴書はCV、志望動機書はLettre de motivationで検索するとお手本がたくさん見つかるので、まずは1枚作ってみよう。

面接は複数回行われることが多い。中にはグループ面接を行う企業もあるようだ。質問内容は基本的に日本と変わらないが、「なぜフランスで働きたいのか」、「今後フランスでなにを成し遂げたいのか」といった質問は必ず聞かれるので答えを準備しておくこと。

就労ビザを持たない外国人を採用する場合、会社は手間や費用をかけて就労ビザのサポートをしなければならない。それでも雇いたいと思わせるためには、いかに自分が貢献度の高い人材であるかをアピールする必要がある。

給与交渉の際は、給与に通勤手当や住宅手当が含まれているのか、ボーナスの支給はあるのかなどを確認すると良いだろう。給与の相場は予め調べておき、相手が提示してくるまで希望の給与は伝えないこと。交渉を有利に進めるために、前職の給与を証明する書類を用意しておくといいかもしれない。

給与について質問されるということは、ほぼほぼ採用に向かって話が進んでいると思っていい。ここで採用を見送られてしまってはあまりにももったいないので、給与交渉はほどほどに。

シャルル・ド・ゴール空港

就労ビザについて

●就労ビザの種類

フランスで就労ビザを取得するのはかなり難しい。まずビザのサポートをしてくれる会社を探すことが困難な上に、提出しなければならない書類が多く、申請方法も煩雑だからだ。また、就労ビザを申請してから発給に至るまでの期間は最低でも1年、あるいはそれ以上かかるとも言われている。なによりも就職先を決めることに注力してもらいたいが、難易度が高いビザであることは頭に入れておこう。

ワーキングホリデービザであれば他国と比べても取得しやすいので、まずはワーキングホリデービザを利用してフランスで実際に働いてみることをおすすめしたい。この項では、ワーキングホリデービザと就労ビザについて説明する。

①ワーキングホリデービザ
フランスのワーキングホリデービザは無料で申請することができる。また、例年定年に達さないので、条件を満たしてさえいれば比較的容易に取得することができる。申請はフランスに渡航する3ヶ月前から可能。申請からビザが発給されるまでには1週間から10日ほどかかるので、最低でも出国日の3週間前には申請すること。

<条件>
・申請時に満18歳以上30歳未満であること
・フランスで仕事に就く意思があること
・過去にフランスのワーキングホリデービザを取得したことがないこと
・子ども同伴ではないこと

<申請書類>
※コピーはすべてA4サイズでとること
※長期ビザ申請書、申請動機作文、ワーキングホリデービザ宣誓の用紙は在日フランス大使館ウェブサイトからダウンロードできる
・長期ビザ申請書1部
・証明写真1枚(3.5cm×4.5cm)
・ビザ用のページが見開きで2ページ以上あるパスポートのコピー、または原本(コピーの場合は個人情報と署名のページを1枚ずつ)
・申請動機作文1部
・英語またはフランス語で作成した滞在中の計画書および履歴書(フォーマットは自由)
・申請者名義の銀行口座に残高が3,100ユーロ(約388,000円)以上あることを証明できる書類
・ワーキングホリデービザ宣誓
・健康診断書(申請日から1ヶ月以内のもの)
・海外旅行保険加入証明書(航空券に記載されるフランス入国日から1年間有効なもの。クレジットカード付帯保険は不可)
・氏名と住所を明記したレターパック510または600円分の切手を貼った封筒(ビザを郵送で受領したい場合のみ。申請時に提出すること)

<申請方法>
在日フランス大使館で行う。在日フランス大使館の公式ホームページから、事前に予約をとること。郵送での申請、申請者本人以外の申請はできない。受付時間は祝祭日を除く月曜日から金曜日の午前9時から午前11時半まで。

ビザの受領は郵送でも可能で、郵送を希望する場合は、申請時に必ず氏名と住所を明記したレターパック510、または600円分の切手を貼った封筒を提出しておく。在日フランス大使館で直接受け取る場合は、祝祭日を除く月曜日から金曜日の午後12時半から午後2時半までの間に行う。その際、申請時に受け取った申請証明書の原本を忘れないこと。

②就労ビザ
フランスの企業に採用され、3ヶ月以上フランスに滞在する必要がある場合に申請することができる。駐在員が取得するのもこのビザ。申請料は99ユーロ(約12,000円)で、ビザを取得できなかったとしても返金されることはない。

<条件>
・フランスでの勤務先が決まっている
・フランスの企業に出向する

<申請書類>
※コピーはすべてA4サイズでとること
※長期ビザ申請書は在日フランス大使館ウェブサイトからダウンロードできる
・長期ビザ申請書1部
・証明写真1枚(3.5cm×4.5cm)
・ビザ用のページが見開きで2ページ以上あるパスポートのコピー、または原本(コピーの場合は個人情報と署名のページを1枚ずつ)
・フランス移民局が承認した労働許可書
・フランスの住所(定住先が決まっていない場合は一時的な滞在先について説明した手紙も添付する)
・氏名と住所を明記したレターパック510または600円分の切手を貼った封筒(ビザを郵送で受領したい場合のみ。申請時に提出すること)

<申請方法>
まず第一に、ビザの申請をサポートしてくれる企業に就職しなければならない。その後フランス移民局(OFII)にて労働許可書を取得する。労働許可書を取得するには、OFIIにフランス人ではなく日本人を雇わなければならない理由を証明しなければならない。詳しい職歴や学歴、スキルなどについて書かれた履歴書や証明書など、求められた書類を提出する必要があるのはもちろんのこと、企業側はOFIIからの質問に全て答えなければならない。必要な書類や質問内容は職種や状況によって異なる。

OFIIが労働許可書の発行を認めると、自動的に在日フランス大使館に連絡が行き、ビザの申請ができることが申請者にメールで伝えられる。メールが届いたら在日フランス大使館の公式ホームページから事前に予約をとり、申請を行う。郵送での申請、申請者本人以外の申請はできない。受付時間は祝祭日を除く月曜日から金曜日の午前9時から午前11時半まで。

ビザの受領は郵送でも可能で、郵送を希望する場合は、申請時に必ず氏名と住所を明記したレターパック510、または600円分の切手を貼った封筒を提出しておく。在日フランス大使館で直接受け取る場合は、祝祭日を除く月曜日から金曜日の午後12時半から午後2時半までの間に行う。その際、申請時に受け取った申請証明書の原本を忘れないこと。

フランスでの暮らし

パリの町並
フランスの物価は総じて高いと思われているかもしれないが、実際にはものによる。例えば家賃や外食費は日本よりかかるが、食品や交通費は日本よりも安い傾向にある。日用品は安く、嗜好品は高いと思っておくといいだろう。

例えばフランスで一人暮らしをする場合、ルームシェアをすると家賃は月500ユーロ(約63,000円)ほどになる。自炊を中心にすれば食費は月200ユーロ(約25,000円)ほどで足りるだろう。外食は恐ろしく高いので注意。その他光熱費や水道代、雑費などを含めて月1,000ユーロ(約125,000円)に抑えることができれば、休日に外食やレジャーを楽しむ余裕も生まれるだろう。

フランスには世界的に有名な美術館や音楽ホールがたくさんある。ゆっくり羽を伸ばせるヴァカンスもあるので、生活費をうまくやりくりして少しずつ貯金しながら、フランスでの生活を楽しく有意義なものにしていこう。

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現地在住日本人の体験談

(現地在住ライター 竹内真里

フランスの失業率は2016年12月の統計で9.6パーセント。大学を卒業した若者が職に就けなくて困っているとか、働き盛りなのに失業して以来ずっと何年も無職、というニュースをたまに目にする。

フランス人ですら職探しが難しい現状だ。その中で仕事を得るには、労働可能な滞在許可証を持ち、フランス語ができることは当然で、それプラス何ができるかが重要になってくる。

日系の求人情報は在仏邦人向けのフリーペーパーや情報ウェブサイト、日系食料品店の掲示板に載っている。パリでは、料理人、パティシエ、レストランのサービススタッフなどの飲食業、べビーシッターやハウスキーパーなどの求人をよく見かける。会社に属せず、通訳、ガイド、ヨガ講師、ヘアメークアーティスト、アロマセラピスト、ミュージシャンなど、フリーランスで働く日本人も多い。

日本人対象の案件にこだわらない場合は探す先も広がるが、競争率も高くなる。カフェやパン屋、衣料品やアクセサリーを扱うブティックなど販売職では、店先に求人の貼り紙がしてあることが多いので、話を聞いてみよう。一般事務職などの場合、人材派遣会社に登録したり、複数ある求人サイトから条件に合う仕事を探せる。

また、フランスにもPole Emploiというハローワークがある。外国人でも求職者登録が可能で、担当者と職探しの方向性を話し合ったり、必要であればスキルを身につけるための研修を受けることもできる。

求人への応募には履歴書(CV)と志望動機書(lettre de motivation)が必要だ。これらは非常に重要視されている。前述の職安では書き方の指導や、採用担当の関心を惹きつけやすいCVにするため、改善や手直しのアドバイスをしてくれる。働いてみたい会社があるならば、人材募集をかけていなくても、自発的に応募してみることだ。フランスは学歴・コネ社会とも聞く。コネがあるならどんどん利用しよう、という雰囲気を感じるので、人脈を頼るのも手だ。

キャリアが長い人やエンジニアなどの専門職は、経歴を公開している人材紹介会社やLinkedInなどのSNS経由、ヘッドハンターから直接声がかかるケースが多いようだ。企業によっては3回ほど面接し、適性検査やパーソナル診断をするところもある。給与をはじめとする諸々の待遇については面接時によく確認しよう。

とにかくあきらめず、辛抱強く行動あるのみ。最後にひとつ注意点を。労働契約書の発行をしなかったり、最低賃金以下で労働させようとする悪質な業者もいるので気をつけよう。

フランスで働くことに興味があるのであれば、まずどのような案件があるかを確認しよう

ここまでフランスでの仕事の見つけ方について説明してきたが、希望通りにフランスで働くことができるかどうかは、結局のところ求人案件次第である。フランスで働くことに少しでも興味があるのなら、ひとまず海外の求人案件に強いサイトに登録して、自分の経歴や志向に合わせた案件を紹介してもらおう。エリアや職種、給与水準がある程度分かるようになれば、いっそう具体的にフランスでの働き方や実際の生活がイメージできるはずだ。

当然ながら、日本での求人に比べて海外求人案件は少ない。くわえて、求人サイト内で非公開となっているものも多い。なのでまずは複数サイトに登録し、それぞれのサイトの非公開求人を見てみることから始めよう。

海外の求人案件に強く、日本に拠点がある主な求人サイト・エージェントは以下の通り。

①JAC Recruitment

JACのウェブサイト

<サイトの特徴>
1975年イギリスで創業、コンサルタントの人数は約550名、業界最大規模の転職エージェント。世界10ヵ国で日系企業、外資系企業、各国のローカル企業などに対し人材紹介事業を幅広く展開している。スタッフレベルのポジション以上、年収500万円以上のスペシャリスト、マネジメント層、グローバル人材に向けた求人に特化していることが特徴。日系企業や日本法人のある外資系企業の、海外勤務案件や海外駐在案件が得意。

国名から求人情報を検索することもできる。各国のコンサルタントの知識とスキルが高く、利用者からの評判は極めて高い。

<サイトの利用方法>
まずは会員登録をして求人情報を探す。国ごとに求人情報を検索できるので、海外で勤務したい場合は国名から選ぼう。外資系企業やグローバルな人材を求めている企業の求人情報も豊富なので、語学力を活かしたい人や駐在員を目指している人は、コンサルタントにそのように伝えること。

自分の希望とマッチした求人情報が見つかったら、履歴書添削や面接対策、スケジュール調整などのサポートを受けながら採用選考を受けることになる。

JAC Recruitmentの公式サイトはこちら

②ロバート・ウォルターズ

ロバートウォルタースのウェブサイト

<サイトの特徴>
1985年にイギリスで設立された人材紹介会社。2000年には東京オフィス、2007年には大阪オフィスが設立され、現在では世界30ヶ国の主要都市にオフィスを構えている。キャリアアドバイザーは全員バイリンガル、中には外国人もいるので、転職活動をしながら語学力を磨くこともできる。

外資系企業、日系のグローバル企業の求人情報に強く、またスタッフレベル以上、年収500万円以上の高収入所得者に向けた求人情報が多いので、優れた職歴やスキルを持つ人材には特におすすめだ。履歴書の添削や面接の受け方の指導など、アフターフォローも充実している。登録した情報を元に、スカウトメールが届くこともある。

<サイトの利用方法>
外資系企業や日系のグローバル企業の求人情報が豊富なので、語学力やスキルを活かしてそういった企業に務めたい場合は、希望する職種や給与を元に求人情報を検索しよう。海外での就職を目指す場合は最初に会員登録をして、海外で働きたいことや希望の勤務地などをキャリアアドバイザーに伝えよう。勤務地が海外の求人情報は少ないので、各国の求人情報について熟知しているキャリアアドバイザーにまずは相談しよう。

ロバート・ウォルターズの公式サイトはこちら

その他の国の働き方