日本人のピコ太郎のYoutube動画が2016年8月25日に公開され、一週間の再生回数で世界一を記録した。10月23日時点で、ピコ太郎の全動画の再生回数を合わせると3億再生を超えており、広告収入は3000万円を上回るともいわれる。10月20日には米ビルボードのトップ100入りし、日本人のシングルでは松田聖子以来26年ぶりの快挙となっている。また、世界中でPPAPの「踊ってみた」動画が公開されており、世界的な人気となっているといわれる。

一方、再生時間が短く中毒性があるという動画特性上、同じ人が何度も再生しているだけの可能性もあり、海外のどのレベルの層にまで人気があるのかは未知数だ。そこで、海外現地在住ライターが、現地民におけるPPAP人気をリポートする。

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目次

PPAP動画 ノーマルバージョン

PPAP動画 ロングバージョン


PPAPをみた海外の子供たちの反応

【アメリカ】中毒者続出!小学生も踊る「ペンパイナッポーアッポーペン」

(現地在住ライター 長谷川サツキ

ジャスティンビーバーが火付け役となった「ペンパイナッポーアッポーペン」の動画は、アメリカでも爆発的なブームとなっている。幼児でも理解できる英語のみで構成された動画はそれこそ子供から大人まで認知度が高く、CNNやBBCといった有名ニュースサイトでも「中毒性のある話題の動画」として取り上げられた。人気の証ともいえるパロディ動画も数多く制作されており、近所の小学生達は振付つきでノリノリで歌っている。彼らに言わせると「変な歌だけど面白いから好き」なんだそうだ。

アメリカ人はもともと言葉遊びが好きな民族だ。加えてこの動画にはキャッチーで耳に残る音楽、短くわかりやすい歌詞、すぐ真似できるダンス、インパクトのあるファッションと流行る要素が満載なのだ。ひとつ残念な点をあげるとすれば、この動画の人物が日本人と知る人が少ないことだろう。アメリカ人の知る日本人像とはかけ離れた姿をしているためなようだ。

【イギリス】SNS上でかなり話題になっている様子

(現地在住ライター バックリー佳菜子

筆者の住むイギリスでもジャスティンビーバーの影響力は(いい悪いはともかく)かなり大きく、ピコ太郎のPPAPも彼がお気に入りの動画だとしてSNSでシェアしてから大きな話題となっている。

筆者の周りでも9月に入ってからFacebookなどでシェアするイギリス人の友人を数人見かけた。全員とも日本好きなわけでも関係があるわけでもないのだが、「なぜかPPAPのキャッチーなフレーズが頭から離れない」「スマホの着信音にしたい」というようなコメントをしている人が多いのが印象的であった。イギリスではしばしば日本のお笑い芸人やバラエティー番組がクレイジーだとして取り上げられているので、この曲もそんな一つとして認識されているようである。

【韓国】韓国でも大流行中

(現地在住ライター キムハナ

全世界で流行っているというPPAP、流行り物が大好きな韓国でも例外ではない。韓国では2012年にPSYの「カンナムスタイル」が大流行した。カンナムスタイルとPPAPに共通しているのは中毒性のあるリズムである。そういう意味でも韓国では「第2のPSY、出現か」というようにも言われている。

韓国でどれくらい流行っているかというと、韓国の代表的なポータルサイトNAVERにてPPAPをブログ検索をすると実に2000件以上の検索結果が出てくる。また、ニュース記事でも150件以上の結果が出るほどだ。

テレビ番組で芸能人が真似をして歌ったり踊ったりしているのもよく見るし、一般人もSNSで真似した動画がよく上がっているのを見かける。
冒頭でも述べたように、韓国は流行に敏感な国である。このPPAP旋風はしばらく続きそうだ。

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海外でのPPAPのリメイク動画

メタルバージョン

バラードバージョン

(公式)Slipknotバージョン

アカペラバージョン

インド風アレンジ