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野生の王国、視力5.0のブッシュマンは本当?

(現地在住ライター Sanogo Miyu

日本人が想い描くアフリカは、自然豊かで野生動物が沢山生息しており、狩猟をしている部族が・・・、なんてイメージだが、ケニヤのように空港を下りた瞬間から保護区に生息するキリンが見える国は稀であり、西アフリカのギニア湾沿いの国においては熱帯雨林なのでライオン・キリン・ゾウなどのサバンナに生息する野生動物はいないに等しい。

野生はもちろん、動物園や保護区ですらライオンなどの動物を見た事がないアフリカ人の方が圧倒的に多いのだ。それどころかアフリカの殆どの国は自然とはかけ離れ、WHOが大気汚染国として警鐘を鳴らしている。

また、自然豊かなイメージや日本で活躍するアフリカ人タレントの影響もありアフリカ人の視力は驚異的だと思われているが、実際はメガネ率が非常に高い。確かにケニアなどのサファリツアーに行くと現地ガイドが「あそこにライオンがいます」と、我々の視力では点にしか見えないような動物を見つける程の驚異的な視力を持つアフリカ人もいるが、大部分はそれほど視力が良くない。

「アフリカ」と一括りで言えど、アラブ人や白人の多い北アフリカ、標高が高くマラソンランナーを多く排出する東アフリカ、サハラ以南のブラックアフリカと様々なのである。日本人が思い描く野生の王国とブッシュマンはサファリツアーの中だけのアフリカである。

データで反論を検証する

(HowTravel編集部)

●「多くのアフリカ人はライオンやキリンなどの野生動物を見たこともない」は本当か?

アフリカのサバンナエリア(Me ne frego)
日本のテレビなどでアフリカが特集される際は、街を少し離れるとサバンナが広がり、マサイ族の少年がヤギを追っているようなアフリカのイメージばかりが取り上げられる。だが、現地在住者によると、アフリカの多くの国では全く状況が異なるようだ。

実際に調べてみると、所謂サバンナと呼ばれているエリアは上図の青の領域だけで、アフリカ全体でみると一部だ。また、このサバンナの中でも、キリンやサイのような有名野生動物は西アフリカのギニア湾沿いの国には生息していない。アフリカのほとんどの国ではイメージされるような野生動物は見られないというのは本当なようだ。

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●「多くのアフリカ人は視力が良いわけではない」は本当か?

次に、アフリカ人の視力が良くないというのは本当だろうか。大自然の中で暮らすことによって遠くをみる習慣が多いアフリカ人は視力が良いというイメージがある。

この点について、金沢医科大学眼科学講座の研究チームがタンザニアで調査を行ったところ、確かに子供の頃の視力は日本人よりも良いのだが、紫外線の強いアフリカで長時間屋外活動を行っている影響で、歳を取るにつれて急激に視力が悪化するとのことだ。成人で比べた場合の視力については、現地人よりも日本人の方が良いという結果が出ている(nikkei WOMAN Onlineの2015年5月18日付記事より)。

アフリカ人の視力が良いというのは子供に限っては嘘ではないが、全年齢でみた場合はむしろアフリカ人の視力は悪いようだ。