年末年始にかけてヨーロッパ旅行を計画している人も多いだろう。クリスマスマーケットやカウントダウンイベント、ウィンタースポーツなど、冬のヨーロッパは楽しいことが盛りだくさんだ。

一方で、どんな服装でいけばいいのか、どんな靴を履いていけばいいのかなど、気候状況に馴染みがないため不安もある。そこで、イギリスに在住しつつ、ヨーロッパ中を飛び回っている現地在住者が、冬のヨーロッパ旅行の注意点と対策をリポートする。

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目次

服装

セントラルヒーティングが主流のヨーロッパでは外が氷点下であってもレストランやホテルなどすべての屋内エリアが20℃程度に温まっていることが一般的なので、中は薄着ですぐに脱ぎ着ができる服装がお薦めである。

現地の人々は中はロングTシャツのようなさっぱりとしたものを着て、その上からダウンジャケット、マフラーや帽子、手袋などで防寒することが一般的なので旅行の際には参考にしてほしい。また足元が冷えるので、温かい靴下もあるといいだろう。

路面の状態

ヨーロッパの各都市は石畳の歩道が多い。冷え込む朝晩や北欧の都市などでは一日中石畳の上に氷が張っているいることが多いので、かなり滑りやすくなっている。歩き慣れていない日本人観光客はかなり苦戦するであろう。

冬の時期はファッション性よりも機能性を重視し、防水加工されたスノーブーツやトレッキングシューズなど滑りにくい靴を履いて観光することを強くお薦めしたい。また凍結防止のために砂利や塩をまいていある箇所も多く、氷が溶けだすと路面はかなりぐしゃぐしゃとしているのでで汚れがが跳ね返っても気にならないボトムスが最適である。パーティーやオペラ鑑賞などドレスアップが必要な場面がある場合は、無理をして歩かずタクシーを利用する事をお薦めしたい。  

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交通事情

ヨーロッパの中でもあまり雪が降らない国や都市では、日本と同様に天候によって交通が乱れることがよくある。筆者の住むイギリスでも12月以降、滑走路の凍結や積雪によって、フライトのキャンセルや遅延、到着地の変更などがよく起こる。鉄道もキャンセルや終点の変更(行ける途中駅まで進むが、そこで終点となり折り返しなど)冬の時期に複数国や複数都市を観光する場合、もしものことを考え分刻みのスケジュールを組むのではなく、余裕を持った計画を立てておくといいだろう。

予定しているフライトや鉄道の旅がキャンセルになった場合は無料で別の便に振り替えをしてくれ、次の日のフライトに振り替えられる場合などはホテルも用意してくれる。また別の空港や駅からの便に振り替えになる場合は、基本的にその空港や駅まで無料でタクシーも手配されるのでお金の心配はしなくていい。キャンセルになった場合は慌てず航空会社のカウンターや鉄道会社のカウンターに並び、振替の手配をしてもらおう。