日本では出産後5日程度、帝王切開なら7日-10日程入院するが、このことを外国人に話すと「長い!」と驚かれる。また、日本では一般的な「里帰り」「床上げ」といった文化も外国人には特異に見える場合があるようだ。

では、海外では出産に際して何日程度入院するのか、また、「里帰り」や「床上げ」無しに出産して困ることはないのかなど、海外での出産を経験した日本人ライターがリポートする。

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【韓国】床上げは実家ではなく、専門施設で

(現地在住ライター キム・ヒョンジ

韓国にも日本と同じように出産後の「床上げ」と同じ文化がある。現在は、この「床上げ」を専門施設に入院をして行うのだ。

先ずは、出産から順に説明しよう。出産後の入院は平均3日程度で金額は、日本円で5万円-7万円程だ。

その後、「産後養生院」に母子共に入院するのが一般的だ。この「産後養生院」が床上げと同じ事をしてくれる。入院期間は2週間を基本とし、金額は25万円-30万円が標準だ。この産後養生院では、新生児は新生児室で看護師のもと集中管理され、母親は養生に専念できるようになっている。また、母親が退屈しないように様々な講習等のカリキュラムも組まれている。

そして、食事も若い女性が好む物を工夫して用意してくれる。その中で必ず出されるのが、わかめスープだ。わかめスープは、滋養に良く母乳も良く出るようになると言われている。この事から韓国では、誕生日には必ずわかめスープを食べ、母親に感謝をするのだ。

【香港】短い入院日数だが、産後周囲のサポートが得られやすい

(現地在住ライター 竹内真里

筆者が出産を経験した香港では日頃から家事や子供の世話をする住み込みのドメスティックヘルパーを雇用したり、親兄弟と同居の家庭も多く、産後の母親をサポートする環境が整っている。同じ家に居住している人があれやこれやと世話をしてくれるが、基本取り仕切るのは姑で、里帰りをする習慣はない。産後1ヶ月は水に極力触れず、重いものは持たず、ひたすら安静にして滋養のある食事を摂るのが一般的なので、そのあたりは日本と似ている部分があると思う。

しかし入院日数は短い。筆者の場合は木曜日の朝7時に入院、同日18時半に緊急帝王切開で出産し、土曜日の朝食後に退院した。この短い入院中に沐浴指導や産後体操のクラス、出産費用の精算をしに会計窓口に行くなどかなりせわしなかった。同室の2人は普通話を話す中国人で大勢の見舞客がひっきりなしにお祝いにやって来る。正直静かに休んだ記憶はない。

ちなみに妊娠中の検診では、現地人の大多数が夫婦で来ていた。夫でなくとも母親らしき人が付き添っており、ひとりで来ているのは珍しいほうだ。

私感になるが、香港では乳幼児や妊娠・育児中の母親に対して周囲が温かく、母親がひとりですべてをこなさなくても良い雰囲気があった。日本はギスギスし過ぎではないだろうか。

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【アフリカ】アフリカの出産は驚くことばかり!

(現地在住ライター Sanogo Miyu

まだこちらに住み始めて間もない頃、夫の実家で同居していた義理兄嫁の出産に付き添うことになったのだが、陣痛が起こりいよいよ産まれそう!となった頃、徒歩15分程の近所のクリニックまで歩いて行くと言うのには驚いた。炎天下の中、腰をさすりながら歩く義理兄嫁…ツワモノだ。

クリニックに着き分娩室に入るとわずか30分後には産声が!更に驚くことに義理兄嫁と新生児は出産から3時間後には実家に帰ってくるのだ。親戚の女性達が次々と集まり、上げ膳据え膳で義理兄嫁を労わるのだ。

新生児のお清め(お風呂)もすごい光景!まだ産まれて数時間しか経っていないのにお湯を頭からバシャバシャ、見るからに痛そうな体を洗うナイロンタオルでゴシゴシ、まだ頭蓋骨の閉じていない頭をギューギュー押して形を整え、両足を持って逆さ吊りにさえする。

その後は新生児にシアバターを贅沢な程塗りたくるのだ。このあまりにも凄まじい光景、もしや夫の親族だけか?と思い、何人かの日本人妻や現地人に尋ねたところ、どうやらこれが一般的らしい。アフリカでの出産は絶対にオススメできない。