日本旅行業協会の統計によると、日本から韓国に旅行する人は毎年300万人を超えており、アメリカ、中国と並び、4位以下を大きく引き離す人気旅行先となっている。文化的にもビジネス的にも結び付きが強く、留学者や出張者も多い。当然、韓国語を学ぼうという日本人も数多くいるが、ハングルという見慣れない文字や、発音の違いから挫折する人も少なくない。

そこで、ほとんど韓国語が喋れない状況で韓国に移住、その後現地で働けるレベルにまで韓国語を身に付けた日本人に、どのように韓国語を学習したかを聞いてみた。

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目次

とにかく「聞く!試す!頻繁に使う!」が一番

(現地在住ライター キムハナ
筆者は留学経験もなく、結婚を機に韓国へ移住してきた。最初は少しハングルを読めるレベルだったが、今では日常会話は問題ないと言っていいレベルにまでなった。このレベルにまで至った筆者の韓国語習得方法をご紹介しようと思う。

スタートはハングルを読むところから

まずはハングルを読めるようにした。そして一度読めるようになったらハングルに触れる機会を増やす為、好きな歌手の歌の聞きながらハングルの歌詞を目で追ったり、書き写しながらハングルに慣れた。

ここまでできるようになった状態で渡韓し、韓国で多文化センターの韓国語教室に通った。韓国は結婚移民の多い国で移民者向けの支援が多い。韓国語教室もその一環で、無料で教えてくれるので助かった。

韓国語での会話には慣れが必要

教室である程度の力がついたとは言え、日本人に取って難関なのは会話だ。なぜなら日本語にはない発音のせいで、韓国人に取っては区分できる音でも日本人には全て同じに聞こえるからだ。

最初はハングルを読めるのに思ったように喋ることができないというギャップに苦しんだ。夫は日本語ができるので家では日本語を使い伸び悩んだが、仕事をし始めて外に出ると会話部分は伸びた。やはり語学は慣れが重要なんだなと改めて実感した。

筆者のモチベーション維持方法

語学学習はどれだけ勉強しても終わりがないため、モチベーションの維持が重要だ。筆者は韓国に住んでいて韓国語が必要不可欠な環境にいるため、住んでいるだけで勉強にはなるが、それでもまだまだ勉強することはたくさんある。筆者が韓国語を勉強する中で、最もモチベーション維持に役立ったのが、興味のある媒体(歌やドラマ)を使い勉強していくという方法だ。

少し勉強に飽きてきたら韓国語能力の試験に挑戦してみるのもいい方法だ。点数に表れるので自分の実力を測りやすく意欲も湧くし、試験のための勉強を通じて語彙力や文法の理解力が深まる。また、韓国には短期滞在者のための韓国語教室を開いている学校や教室もあるので、それを活用するのもいい方法だ。

自分のモチベーションをうまく維持しつつ、ひたすら聴いて、ひたすら書いて、ひたすら喋る。それが一番上達する近道だ。

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