海外留学やホームステイ、海外出張時など、外国人にお世話になるタイミングで悩ましいのが日本から持っていくお土産だ。日本では定番のお土産である和菓子などは喜ばれる場合と、大外れする場合があり、非常にリスキーなお土産の一つといわれる。理由としては、海外では豆も甘く煮るという文化がないためだ。また、扇子や甚兵衛のような純和風のものも、渡した時は喜ばれるかもしれないが、貰った側はその後の扱いに困るかもしれない。

これまで幾度となく日本のお土産を外国人に渡してきた海外現地在住ライターが、外国人に喜ばれるお土産をリポートする。

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目次

【イギリス】「日本製の消え物」が好評

(現地在住ライター 竹内奈緒美

日本からのお土産をイギリス人に渡す場合、日本酒の小瓶や様々な種類のスナック菓子の詰め合わせが好評だった。日本酒はコップ数杯で飲み切れる量の小瓶であれば、多少味の好みが違ってももらう側の負担が少なくて良いだろう。また日本のスナック菓子はイギリスで売られているものよりも味が繊細で優しいので、年配の方にも好評だった。

また、日本のカレー粉や唐揚げ粉など、日本人が普段利用している保存のきく食品も好評だった。ただ使用方法や賞味期限については、しっかり説明しておく必要がある(イギリスと日本とでは表記方法が異なるため)。今の生活に自然に取り込めるもの、さらには形の残らない「日本製の消え物」であれば、大抵喜んでもらえるだろう。

【アメリカ】ハズレなし!日本酒か梅酒を持っていこう

(現地在住ライター 長谷川サツキ

相手が下戸でないならば、ぜひお土産に選んでほしいのが日本酒や梅酒だ。アメリカでの日本酒のイメージは「通が好むおしゃれなお酒」。どんな料理にも合うとして人気が高い。梅酒は英語でプラムワインと呼び、甘くて飲みやすいのでお酒が苦手な人にも「これはおいしい!」と喜んでもらえる。ホームパーティーのお土産としてもおすすめだ。さらに特別な人へのお土産なら、お酒のラベルに相手の名前や好きな言葉を漢字で入れてみてはどうだろうか。言葉の意味を説明してあげれば、きっと大感激してくれるに違いない。

一方で気を付けたいのが、日本人形や扇子といったインテリア系のお土産だ。アメリカ人はインテリアには非常にこだわりを持っており、例え高価な品でも自分の好みに合わなければ飾ることはない。もらった時は「わぁ素敵!」と喜んでくれるかもしれないが、そのままガレッジセールに並んでしまう危険性もある。

何か形に残るものをお土産として渡したいなら、鯉や富士山、漢字といった日本的なプリントが入ったTシャツがおすすめ。ちょっとくどいかな?と思うくらいのデザインの方がアメリカ人は喜ぶのだ。

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【韓国】変わったものよりは定番モノが人気

(現地在住ライター キムハナ

筆者が現地の韓国人に渡して喜ばれたものの全体の傾向としては「すでに韓国人によく知られているもの」である。私個人的な印象なのだが、もうすでに韓国人の中で話題になっているような流行り物はあまり外さない気がする。逆に珍しいものはそれほど喜ばれなかった。

喜ばれるおみやげの代表的なものは、
・食べ物
わさび味のお菓子(ナッツ、ポテトチップス)、抹茶味のお菓子(チョコレート、クッキー系)、ROYCEのチョコレート

・医薬品など
キャベジン、ロイヒツボ膏

である。どれも韓国人がよく知っているものばかりだ。

逆に流行っていると聞き買って行ったものの、評判がよくなかったものは東京バナナだった。渡した相手は40代の方だったのだが、3人食べて3人ともがイマイチな反応だった。しかし若者にはウケているらしいので、個人差、年代差があるようだ。食べ物は特にその辺りを考慮すると、大体のものは喜んでもらえると思う。