2014年の国連統計等からStatistic Brain社が作成した資料によると、10万人当たりのレイプ発生件数で、1位がアフリカ大陸南部のレソト、2位がカリブ海の小国トリニダード・トバゴ、3位が北欧スウェーデン、そして4位が韓国となっている。韓国では10万人当たりで33.7人がレイプ被害にあっているとされる。OECD発表資料等によると、日本でのレイプ犯罪は10万人当たり2人以下となっている。韓国のレイプ発生率はアジアでは断トツの数字だ。統計によってバラつきはあるものの、韓国の性犯罪発生率はいずれの資料でも高い。実際、韓国の最高検察庁が発表している「2012犯罪分析」でも性犯罪の多さと増加傾向を伝えている。韓国国内では、性犯罪についてどのように報道されているのか、性犯罪者はどのように扱われるのか、韓国現地在住ライターがリポートする。

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増え続ける韓国の性犯罪

(現地在住ライター キム・ヒョンジ

2014年のレイプ発生率で韓国が世界4位だというのはアジア諸国の中では、抜きん出る順位だ。過去の統計から見ても、順位を上げているし、発生件数も増加傾向にある。韓国は昔から男尊女卑の考えが根強く、性犯罪が多いと認識はしていたが、これほどまでに酷いとは思ってもいなかった。と言うのも、韓国内での性犯罪の報道が、日本より少し多いかなと感じるくらいで、そこまで多いと思わなかったのだ。

報道される件数に大きな差は感じないが、性犯罪に限らず犯罪に対する報道のされ方が日本と大きく違うので紹介しよう。大きく違う点は、犯罪者への対応だ。日本のように、警察が犯罪者を報道関係者から守るような行為はせず、逆に公衆の前面に晒すのだ。軽微な犯罪などは、警察で取り調べを受けている姿をニュース番組で放送し、社会的に影響の大きい事件の場合は、検察の入り口等で、取材の場を作る。そして、凄まじい量のフラッシュの中、記者達は直接犯罪者にマイクを突き付け、コメントを取ろうとする。その傍らで、被害者の関係者が、犯罪者に向け罵声を浴びせる。この凄まじい場面がニュース番組で放送されるのだ。

韓国では、女性が酒の酌をして良いのは、自分の父親と兄弟、そして夫だけだとされてきた。それだけ、女性に対して純潔思想が強いのだ。その国で、強姦の被害に遭った女性は、殺された方がましだと感じる程の生き地獄を生きて行く事になる。それ故に、自ら命を絶つ女性や、強姦の被害に遭った事を隠し、泣き寝入りする女性が多い。これは、社会問題となり、再発防止の為に様々な事が行われるようになった。

2001年から、性犯罪者の個人情報が公開されるようになった。2007年からは、インターネットで検索出来るようになり、2008年からは、19才未満に対して犯行を犯した者と、2回以上再犯を犯した者に電子足環と自宅監督装置、通話可能追跡装置の設置、携帯を義務つけた。又、19才未満の子供が居る家庭には、性犯罪者が町内に転入(引越し)してきた場合に、郵送で犯罪者の個人情報が送られてくる。これには、住所、氏名、生年月日、顔写真、全身写真、犯した罪の内容が記されている。

しかし、ここまでしても性犯罪が増加傾向に有る事に驚きしかない。韓国政府が、慰安婦問題を海外に積極的に発信した為、国内の売春等の性風俗を排除したのが大きな原因なのかもしれない。兎にも角にも、この忌々しき問題が一日でも早く改善される事を切に願う。