カリフォルニアロールを典型例として、海外で独自の進化を遂げた日本食は数多くある。時にはとんかつラーメンや、甘い緑茶といったような、日本人には到底受け入れがたい変貌を遂げたものもある。

海外で独自の進化を遂げた、インパクトある日本食を海外現地在住ライターがリポートする。

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【ブラジル】やりたい放題

(現地在住ライター 増成かおりイチゴと寿司(Alex Tobias)

最近のブラジルでは日本料理の人気が上々だ。

寿司はショッピングセンターのフードコートでも気軽に食べられる。マグロやサーモンが人気だが、他にマンゴーやイチゴを芯に巻いたカリフォルニアロールや、巻き寿司に衣をつけて揚げたホットロールもポピュラーだ。

手巻き寿司専門店も増えた。その種類は豊富で、スタンダードなマグロやサーモンはもちろん、サーモンとイチゴとクリームチーズをあえたもの、鶏のからあげなどがたっぷり詰められて供される。

健康に良いと言われる緑茶はスーパーで買える。この国ではお茶は甘くして飲むので、ペットボトルの緑茶には砂糖もしくはサッカリンなど甘味料が加えられている。そしてクランベリージュース入り、レモン、オレンジと生姜、ミント、みかんとクローブ、バニラとライチフレーバーなど実に華やかなラインナップだが、その味や香りは期待するものではない。

そしてすき焼き。他の国同様ブラジルでも生卵は食べないので、この国のすき焼きには生卵は添えられない。しかしその鍋にはブロッコリーやカリフラワーが入れられ、肉は赤身、そしてバターが使われ、私の知っているすき焼きの味からは距離を感じる。

料理は他の国では好みに合わせてアレンジされるものだ。日本人の想像の外側で発展してしまった日本料理を前に、ここまでやってもいいものかと悩んでしまう。

【イギリス】人気のあるものを不思議に組み合わせた日本食

(現地在住ライター バックリー佳菜子

ここ10年ほどの間にイギリスでもカツカレー・から揚げ・餃子など家庭的な日本料理の知名度も広まってきている。ただそのためイギリス現地では少し勘違いしているような独自の日本料理も広がりつつあり、紹介したい。

カツカレー味の野菜炒め:カツカレーという名前が先歩きしている感が否めないが、イギリスのスーパーではカツカレーの液体野菜炒めソースが売られている。食べてみると日本のカレー風味のソースなのだが、名前からして日本人にとってはインパクトがあるだろう。

照り焼きソースで食べる餃子:日本食で人気があるものを組み合わせたとしか言えない組み合わせであるが、ベジタリアンでも食べられる野菜餃子と甘い照り焼きソースがイギリス人には好まれるようである。

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【韓国】韓国で定着した庶民の味

(現地在住ライター キム・ヒョンジ串に刺さったおでん(Uri Tours)

韓国で、日本の料理がそのまま定着している物が3つある。うどんとおでん、トンカツだ。発音も日本語とほぼ同じだ。

うどんは、高速道路のサービスエリアでは定番のメニューだ。しかし、味付けは少し違う、韓国には鰹節が無いので、煮干しで出汁をとり、薄い醤油味で少しピリ辛のスープで提供する店が多い。

おでんは、屋台や市場で立ち食いをするファストフードだ。おでん種は、練り物だけで大根や玉子は無い。全て棒に刺して有り、食べた本数でお金を払う。味付けは、これもうどんと似たような味付けで、うどんより少し辛めの味付けの店が多い。

最後にトンカツだ。発音はこれだけ少し違ってトンカスと言う。豚のロースを薄く叩いて薄く大きくして揚げる。問題はソースだ。日本風のソースでは無く、デミグラスソースを模した感じの温かいソースを掛けて食べる。これが、美味しいと感じる店がなかなか無い。ブルドックソースが有れば一番良いのだが。