日本に旅行にくる外国人が急増している。一方で、急激な変化に対応できていない日本側の問題が国内で指摘されている。例えば、Wi-Fiが他の先進国と比べて未整備であることや、英語をしゃべれる人が少ないといった話から、蕎麦のずるずる音や鼻をすする音が不快に思われているというような嘘か本当かわからないような話まで出ている。

日本へ旅行した外国人の生の声を聴く機会の多い海外現地在住者が、日本旅行をした外国人の実際の反応をリポートする。

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【イギリス】Wi-Fiと現金文化に不満

(現地在住ライター バックリー佳菜子

筆者の住むイギリスから日本へは直行便でも12時間かかるため、日本に旅行をしたことがあるイギリス人はやはり日本にもともと興味があり観光に訪れた人が多い。そのため日本料理の質の高さや歴史ある景色、また日本人の親切さに感銘を受けた人が多く評価は高い。

しかし小さな部分で他の国に比べると不便だったという話も聞く。例えばWi-Fiがほとんど使えないことである。日本の公共Wi-Fiのほとんどは日本の携帯キャリアに入っていないと使えないため、海外SIMの携帯では接続できずかなり不便である。

またヨーロッパではどんな支払いでもクレジットカードやデビットカードで支払うのが一般的なため、クレジットカードを使える店舗が限られている日本では、現金を持ち歩かない欧米人観光客は戸惑うようだ。

【台湾】日本旅行が大好きな台湾人にも不満が

(現地在住ライター 山田純

日本は台湾人にとって常に人気の旅行先である。景色は美しいし、道路にはごみがなく、きれいに整備されている、食事も安心安全で美味しく、電化製品や薬は安く買えるし、サービスが丁寧で、みんな親切だ、というように多くの場合、満足度の高い感想が聞かれる。

しかし、そんな日本旅行にも不便な部分や不満はある。まず、特に多く聞かれる不満は、Wi-Fiが使える場所が台湾に比べて大幅に少ないことである。

言葉に関しても大都市の場合、英語や中国語のできる店員も近頃では増えてきただろうが、何度も日本へ旅行した台湾人は地方都市や田舎を旅行先に選ぶことが多く、そうなれば言葉の問題も出てくる。

そして、台湾では室内はほぼ全面禁煙のため、日本のレストランなどで食事する際に不満を感じている台湾人も多い。同じく食事に関して、台湾人は冷たいものを飲む習慣があまりない(漢方では体を冷やすことを良しとしない)ため、氷たっぷりの日本のお冷を好ましく思わない人も多くいる。

また、様々な店が夜遅くまで開いている台湾に比べると日本のデパートや多くの店は早い時間に閉まってしまうため、買い物する時間がない、という不満もよく聞かれる。

今、台湾では円安のため、日本旅行への問い合わせが更に増えているそうだ。台湾人に限らず、外国人が更に満足して旅行できるような環境整備がますます重要になるだろう。

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【フランス】清潔、親切に感心。電車で寄りかかられるのに困惑

(現地在住ライター 竹内真里

10月に3週間日本を旅行したフランス人の友人40代の男女と、4月に2週間旅行したフランス人友人夫婦40代(2組ともパリ在住、日本旅行初)に話を聞いた。彼らが訪れたのは東京、箱根、広島、京都、奈良、兵庫などの観光地だ。

まずは良い感想から。
・清潔。ゴミがあまり落ちていない
・新幹線の清掃員の迅速さに驚いた
・困っていると助けてくれる人が必ずいた。大きな駅の中や行きたい店を探して迷っていると、その場で案内するだけでなく、わざわざ目的地まで連れて行ってくれた人もいた
・コンビニや自動販売機があちこちにあってとても便利
・外食時、店の前やメニューにサンプルや写真があり、どんな食べ物なのかわかりやすかった
・街中で無料でティッシュをもらえる
・食べ物の味の種類が豊富

一方、不満に感じた面や不思議に思ったことは
・旅館やホテルの宿泊費が高い
・街中にゴミ箱が少ない。なのにゴミがあまり落ちてないのはなぜ?
・電車に乗ると乗客の大半がスマホをいじっていて違和感があった
・スーパーなどの店でまだビニール袋を使用しているのでエコじゃない
・寺の拝観料が高い
・お手洗いにハンドドライヤーの設置が少ない
・地下鉄や電車内で寝ている人の多さ。隣に寝ている人が寄っかかってくるので困った

言葉の面で不自由しなかったかを尋ねると、英語は話せるが日本語は話せない2組が同じことを言った。「英語は思っていたよりも通じた。それに言葉ができなくても困っているのを察して助けてくれた人がいたから大丈夫だった」そうだ。