ドラえもんやドラゴンボールといった日本のアニメや漫画が海外で人気だという話は知られている。各国でかつて人気があったアニメ・漫画と、現在人気がある日本のアニメ・漫画を海外現地在住ライターがリポートする。

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【アメリカ】忍者を愛するアメリカ人イチオシの漫画は「ナルト」

(現地在住ライター 長谷川サツキ

アメリカにおける日本のアニメ・漫画の人気ぶりは日本人の想像以上ではないだろうか。今やアメリカのどこの本屋にも日本の漫画セクションが設置され、その充実度にはいつも驚かされる。ジャンルは多岐に渡るが、アメリカで人気を得やすいのは戦闘シーンが多いアクション系の作品だ。

かつてアメリカに日本のアニメ旋風を巻き起こしたのは、やはりドラゴンボールだった。その人気は今も衰えることなく、新作が続々と入る今日においても不動の地位を確立している。アニメを見ない世代でもドラゴンボールだけは知っているという人は多い。

一方、最近では日本と同様にナルトやワンピースなどが人気だ。中でも忍者の世界を描いたナルトは、忍者への並々ならぬロマンを抱くアメリカ人にとってたまらない作品のようだ。ナルトのファン層は大人から子供まで幅広く、今年のハロウィンではナルトのキャラクターに仮装した忍者集団にも遭遇した。すっかりアメリカで市民権を得た日本のアニメ文化。今後も市場はますます拡大していきそうだ。

【コートジボワール】ドラえもんより人気のDoraちゃん!

(現地在住ライター Sanogo Miyu

日本のアニメと言えばドラゴンボールが幅広い年齢層の現地人に人気なのだが、漫画本は輸入品で1冊1000円以上と高額で、TVは国営2チャンネルのみでアニメの放送なども少ないので、殆どの現地人はフランスの有料ケーブルTV局CANAL+でアニメ鑑賞している。懐かしい日本のアニメも多く放映されていて40代の現地人にはキャンディキャンディなどを懐かしむ声を耳にする事も。

奇面組やキャプテン翼なども放映されているのだが名前にギャグを織り込んでいる奇面組の登場人物の名前はレイ以外はフランスにありがちな名前を名乗り、キャプテン翼はOlive et Tomと題されオリビエという名前でもはや翼ではない。それでもオリビエに影響されてプロサッカー選手として活躍している人もいるのでアニメの力はすごい。

日本の国民的キャラクターのドラえもんは意外にも知名度が低く、ドラと言えばDora the Explorer(ドーラといっしょに大冒険)のDoraちゃんが幼児達には大人気で至る所でグッズや壁画を見かける。現在ではナルトやワンピース、セーラームーンなども人気のようだ。筆者の所に来る日本語を学びたいという現地人や外国人の殆どは日本のアニメファンである事は間違いない。

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【韓国】日本のアニメは今も昔も大人気

(現地在住ライター キム・ヒョンジ

韓国では、古くから日本のアニメが見られてきた。その昔、誰もが主題歌を歌ったアニメは、マジンガーZだ。この主題歌は、運動会等のスポーツ競技で応援歌として歌われていた。誰もが韓国産のアニメと信じていたぐらいだ。女子向けのアニメでは、キャンディキャンディが絶大な人気を得ていた。その後は、セ-ラ-ム-ン、Dr.スランプアラレちゃん、ドラえもんなど書き出したら止まらないぐらい見られてきた。

最近の流行りは、妖怪ウォッチだろう。関連グッズも良く売れている。ここ韓国では、アニメ専門チャンネルが多く有る。その中で、何時テレビを付けても放送されているのが、クレヨンしんちゃんだ。再放送に次ぐ再放送と言う具合で放送している。視聴年齢制限が15歳以上とされていて、しんちゃんがお尻を出す場面では、ボカシが入ったり、白いパンツをはかせたりしている。そのまま放送しても良いのにと思うのだが、これがお国柄と言う所だろう。