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ニューヨークの鉄道の料金、乗り方 、路線図、注意点

アメリカの鉄道(アムトラック)

2017/05/05 更新

データガイド
データガイド

概要

今でこそ車社会が確立しているアメリカだが、鉄道の歴史はイギリスと並んでとても古い。1830年には蒸気機関車が運行を開始し、車や飛行機が台頭するまではメインの輸送手段として活躍していた。

イギリスや日本と違い、アメリカの鉄道史において国鉄(国有鉄道)が存在した事は一度もないのも特徴。複数の私鉄がアメリカ全土をつなぐネットワークをつないでおり、鉄道業界が衰退した際には各社の廃業が相次いだ。苦境を乗り越える為に複数の鉄道会社が統合してできたネットワークがアムトラック(Amtrak、正式名称はNational Passenger Railroad Corporation )なのだ。

どうしてもマイナーなイメージがあるアメリカの鉄道。確かにレンタカーや飛行機を使用した方が効率が良い場合が多いが、広大なアメリカ大陸を長距離鉄道や寝台列車に乗って巡るのもまた乙なもの。観光の一環として乗車を検討してみるのも良いだろう。

・アムトラック公式ホームページ
https://www.amtrak.com/home

路線説明

路線解説

アラスカ州、サウスダコタ州、ワイオミング州、ハワイ州を除くアメリカ全土を走っており、全部で34路線が存在。アメリカのメインストリートとも呼ばれる「ルート66」を走るサウスウエスト・チーフ号(Southwest Chief)や車窓か美しい風景を望めるカリフォルニア・ゼファー号(California Zephy)が特に人気だ。2000年にはニューヨーク-ワシントンDC間を最速2時間47分で結ぶアメリカ初の高速鉄道「アセラ・エクスプレス」も登場し、低迷にあえぐアメリカ鉄道業界の起死回生を狙ったもので、ビジネス客からの人気が高く、鉄道ファンからも注目が集まっている。

アムトラックの主要路線と時刻表
https://www.amtrak.com/find-train-bus-stations-train-routes

アセラ・エクスプレス

ボストンやペンシルベニア、ワシントンDC等の大都市を結ぶアメリカ初の高速鉄道(特急)として2000年から運行を開始した「アセラ・エクスプレス」。通勤列車との路線の共有等によるいくつかの弊害が発生しているが、ボストン-ニューヨーク間を最速3時間23分、ニューヨーク-ワシントンDC間を最速2時間47分で結んでいる。その他スタンフォードやフィラデルフィア、ボルチモア・ワシントン国際空港等全16駅に乗り入れている。長距離路線は1日-2日に1本、都市近郊の短距離路線は1日2本-3本、ボストンやニューヨーク等の大都市間は1時間に1本程度運行している。

座席はファーストクラスとビジネスクラスの2種類のみ。座席にはコンセントも完備されており、無線LANが利用できるのもポイント。軽食が取れるカフェカーが連結され、車内限定のサンドイッチは名物のひとつだ。ファーストクラスでは食事や酒のサービスもある。

乗車券の種類と料金

乗車券の種類

普通車のチケットは以下の4種類。どのチケットを選んでも無線LANのサービスはある。

・SAVER
キャンセルや払い戻し不可。

・VALUE
出発まで24時間を切ると10パーセントのキャンセル料が発生。

・FLEXIBLE
全額払い戻しができる。

・PREMIUM
ファーストクラスやビジネスクラス等、普通車以上の座席を利用可能。

レイルパス

アムトラックで鉄道の旅をするなら、ほとんどの普通車に割安で乗車できるレイルパスの購入がお勧め。利用できる期間と回数が決まっており、以下の3種類から選択できる。アムトラックの公式ホームページや旅行代理店等で購入可能だ。使い始める時には、一緒にパスポート等の身分証明書を提出し、レイルパスに利用開始日と終了日を記入してもらう。

・15日(8回)$389(2歳-15歳は$194)
・30日(12回)$579(2歳-15歳は$289)
・45日(18回)$749(2歳-15歳は$374)
※2歳未満は無料
※2つの電車や連絡バスに乗り継ぐ場合には2回にカウント

ただし、レイルパスは乗車券そのものではないので注意。希望の鉄道に乗車する為には別途予約してチケットを入手する必要がある。また、アムトラックの全ての鉄道に適用されるレイルパスだが、前述のアセラ・エクスプレスは適用外なので注意。

乗車券の買い方

アムトラックの鉄道に乗車するには事前予約が基本。チケットを入手するにはいくつかの方法があるが、自力で購入するなら以下2通りの方法が比較的簡単だ。

■アムトラックの公式サイトで購入する
アムトラックの公式サイト内「SCHEDULES」ページでチケットを予約・購入できる。アメリカ全土の地図を見ながら、乗りたい駅と降りたい駅をクリックするだけでルートを検索してくれるのでとても分かりやすい。決済はクレジットのみで、バウチャーはメールで受信して出力あるいはスマートフォンに表示させる「E-Ticket」タイプと、駅の端末で出力する「Quik-Trak」タイプがある。窓口でチケットを受け取る方法を選んだ場合には現地でパスポートの提示が必要だ。また、レイルパスは未対応なので注意しよう。

・路線図、時刻表及び乗車券購入ページ
https://www.amtrak.com/train-schedules-timetables

■駅の窓口や車内で購入する
チケットは現地の駅で直接購入可能。無人駅から乗り込む場合には、車内で支払いを行う。ただし、寝台列車等の人気路線は予約で馬ってしまう事が多いのでオンラインでの事前予約の方が確実だ。

その他注意点

アメリカの鉄道は、まず遅れるものと思った方が良い。日本の正確な鉄道システムに慣れていると戸惑う事も多いだろう。時間に余裕を持って行動するに越した事はない。突然のルート変更や運休もしばしばなので、臨機応変な対応を心がけよう。また、鉄道駅から市内まで距離がある場合も多いので、市内へのアクセス方法を事前に確認しておく事をお勧めする。

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