海外旅行をする際に非常に気になるのが、言語の問題だ。英語が通じる国であれば、身振り手振りと英単語を駆使して、最低限伝えたいことは伝えられるかもしれない。しかし、英語がほとんど通じない国ではどうやってコミュニケーションを取れば良いのだろうか。韓国は日本の統治下であった歴史を持ち、独立後も日本人観光客が多かったことから、日本語を話せる人が多いと耳にする。実際のところ、どれくらい日本語が通じるのだろうか。また、日本語が通じないとすると英語は通じるのだろうか。韓国現地在住ライターがリポートする。

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日本語を使える人は多く、もしものサポートも充実している

(現地在住ライター キム・ハナ

韓国は比較的、日本語が通じる国だ。その理由は日本が隣国であること、日本語と韓国語は文型がほぼ同じだし、単語も発音が似ていたり同じものが多く、韓国人にとって最も学習しやすい外国語だからである。なので、日本人が韓国を旅行しても、言葉の面ではほぼ不便を感じないと言っていいだろう。

特に首都であるソウルの観光地では流暢に話せる人も多い。第二の都市釜山でも、流暢とまでは行かなくとも、基本的な日本語を話せる人は多い。外国人向けのホテルはもちろん、 観光地にあるレストランや食堂などは日本語ができるスタッフがだいたい1人はいるのではないだろうか。もし日本語ができるスタッフがいなくても、日本語メニューは準備しているところも多いのでそれほど心配はいらない。

英語については、日本語よりも通じない印象だ。筆者が英語で話しかけたことがないせいだからかもしれないが、韓国人は日本人だと分かるとみな日本語で話しかけてくることがほとんど。英語よりは日本語のほうが浸透しているイメージだ。

韓国旅行をする際、指差し会話帳なんかを持っているとほとんどそれだけで解決できることが多い。しかしそれでも通じなくて困ったり、緊急事態が起きたときなどは観光通訳案内電話などのサービスがある。通話料は掛かってしまうが、24時間年中無休なのでなにか困ったことがあっても心配無用だ。その他、観光中に不当な待遇を受けたときには外国人を対象にした観光警察にも対応してもらえるので安心だ。観光警察の目印は青いジャケットに黒いベレー帽なので、何か困ったことがあれば頼ればいい。

韓国は日本人観光客も数多いので、日本語を使える人もサポートも比較的充実している国だ。日本人にとっては旅行しやすい海外のひとつではないだろうか。

※観光通訳案内電話番号は韓国国内からは1330、海外からは+82-2-1330
※観光警察の勤務エリアは主要観光地のみ、電話番号は観光通訳案内電話と同じ