インドと言えば旅行者の中では日本と比べて物価が安い国として有名で、バックパッカーの行きつく場所とも言われる。一食100円、安宿代を含めても一日1,000円あれば暮らせると言われた時代もあったが、インドは高度経済成長を続ける国であり、かつての物価を前提に旅行・移住すると痛い目を見るかもしれない。また、格安なのにはそれなりの理由があり、インド人やバックパッカーならまだしも、旅行者や出張者が一食100円の料理を食べるのはおすすめできない。実際に現地で住んでいる日本人はどのような暮らしをしているのだろうか。インド現地在住ライターがリポートする。

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インドの都市バンガロールで家族4人暮らしの生活費

(現地在住ライター アジュナン ナオミ

  

項目 支出額 コメント
家賃 50,000円 比較的中心地に近い3BHK(3BedRoom・Hall・Kitchen)。単身者用、シェアルームなら20,000円以下でOK。中心地から離れれば3BHKでも4万円以下の物件もある。
食費 30,000円 自炊メイン。野菜は格安だが果物は意外と高い。スナック菓子、コーヒー等嗜好品は高い。
光熱費 4,000円 州によって基本料金設定等が違う。電気の供給が不安定なところでは異常に電気代が高いこともある。
交通費 2,500円 バイク1台分。
その他 40,000円 私立学校&スクールバス(2人分)、携帯、インターネット等。
合計 126,500円


インドは想像よりも物価が高い。と言うより、ここ10年で数倍になっている。我が家はインドでも都市部であるバンガロール在住なので、家賃は高い方だ。中心部から少し離れれば比較的安くて新しいマンションも借りられる。単身者で会社との距離重視の方はシェアルーム等を利用すればリーズナブルな上にパブ等もある繁華街エリアで生活ができる。

バンガロールには外国人居住者も多く、またインド国内の移住者も多いため、レストランやパブ、ファーストフード店も多種多様である。また多宗教の国でもあり、ベジタリアン、ノンベジ用のレストランもある。どこも料金は高め。基本的にそういったお店に行ける外国人やビジネスマンのみが行く店だ。リーズナブルなローカルフードが食べられるお店では100-300円で十分。コーヒーもスタバ300-400円、インドのカフェなら200-300円、道端のコーヒーなら20-30円と幅があるので、自分の財布とお腹の強靭度と相談してみると良い。

我が家には子供がいるので、子ども情報も少し付け加えておきたい。学費は学校によって違うしスクールバスは学校と家との距離で決まるので平均値が出せないが、年間10-20万円で通える。ただ駐在家族のお子さんはインターナショナルスクールに通っており、こちらは年間100万円以上だろう。バンガロールにもマクドナルドがありハッピーミールス(ハンバーガーと飲み物とおもちゃ)が300-400円。全体から見てファーストフードは高価な食べ物だ。レゴ等のおもちゃも売られているが輸入品で割高となっているが、以前に比べてインド製のおもちゃもちゃんとした質の物が増えてる様なので、インド製で対応できるものもありそう。