プラド美術館の観光情報(作品・料金・行き方・営業時間)

プラド美術館
Museo Nacional del Prado

2017/05/05 更新

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概要

特徴

プラド美術館内部

ピカソやミロ、ダリ等のスペインが排出した偉大な芸術家の絵画を堪能できるのがプラド美術館だ。スペインに関わる絵画や王室コレクションがメインで展示されており、総数は8000点に上る。中でもスペイン3大画家であるエル・グレコ、ディエゴ・ベラスケス、ゴヤの作品は必見だ。バロック絵画の巨匠・ルーベンスのコレクションも世界最高レベルの質と点数を誇る。

近代はもちろん12世紀-19世紀頃の絵画や彫刻も揃い、スペイン以外にもイタリアやフランス、フランドル絵画のラインナップも充実している。常設展示だけでも1400点、美術館全体の所蔵数はじつに3万点を越える。全ての作品を観て回ろうとすると1日ではきかないが、近年日本語版の音声ガイドが導入されて主要50作品の解説が聞けるようになり、ずいぶん回りやすくなったのもポイント。日や時間帯によっては無料で入場できるのもありがたい。

歴史

プラド博物館の建物は、もともと1785年に自然科学展示場として建てられた。設計はスペインの有名建築家・ファン・デ・ビリャヌエバによるもの。気品があり広々とした新古典様式の館内は、好きな作品とゆったり向き合う事ができる。周辺も緑が多く、落ち着けるスポットだ。

絵画の展示が始まったのは1819年で、スペイン王フェリペ4世の収集品を中心とする、王室の約300点のコレクションを一般公開することが目的であった。その後コレクションの数は増え続け、現在では毎年250万人が訪れている。2007年には旧館のビリャヌエバ館や、新館のヘロニモス館もオープンした。

チェック

①ディエゴ・ベラスケス「ラス・メニーナス」


プラド博物館最大の目玉がディエゴ・ベラスケスの「ラス・メニーナス」だ。タイトルは「女官たち」という意味で、マルゲリータ王女とその家族が描かれている。ベラスケスは17世紀に在位したフェリペ4世お抱えの画家として名を馳せ、絵画を愛好した国王から側近としての立場を与えられ、とても優遇されていた。「女官たち」は、スペイン王室の近くにいたベラスケスだからこそ描けた貴重な作品である。

また、ベラスケスの他の作品で見ておきたいのは「ブレダの開場」と「バッカスの勝利」だ。「ブレダの開場」は、1625年のネーデルランドとの戦争での勝利を祝して王の間に飾るために描いたもの。宮廷画家として活躍したベラスケスの作品としては珍しいのが「バッカスの勝利」という神話画。酒の神バッカスと農民が愉快に宴会を繰り広げているユーモラスな作品である。

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②ゴヤ「マハ」

ゴヤの「マハ」

ゴヤは18世紀後半から宮廷画家として活躍した一人だ。もともとは王立タペストリー工場で下絵を描いており、その才能が認められてカルロス4世の治世のもとで腕を振るうこととなった。彼は病気によって聴力を失い、聾者の家に暮らすようになるのだが、風刺的、幻想的な絵はその頃から描かれ出した。プラド博物館では、波乱に満ちた彼の生涯を追うように作品を見ることができる。

代表作は2枚の「マハ」。一方のモデルは着衣し、もう一方は裸体が描かれている。裸体の作品は西洋で初めて女性の陰毛を描いた作品だと言われ、裁判にもなった問題作。モデルも明らかになっておらず、その謎は後に映画の主題になった。

また、ゴヤの「カルロス4世の家族」という絵画も、ベラスケスの「ラス・メニーナス」をイメージして制作したとされる、スペインの歴史を物語る力強い作品だ。「日傘」は穏やかな日差しの下で子犬を抱き、日傘を差す男女が描かれている。一方、晩年に描かれた「わが子を喰らうサトゥルヌス」は、ローマ神話の農耕神サトゥルヌスが自らの子を食べる光景を描いた恐ろしい1枚。これらの作品を比べると、ゴヤの人生の変容が見えてくるだろう。

③エル・グレコ「羊飼いの礼拝」

エル・グレコの「羊飼いの礼拝」

16世紀-17世紀のスペインで活躍したギリシャ出身の画家、エル・グレコ。スペインに渡る前にはイタリアのベネチアやローマで修業をしており、さまざまな要素が融合した独自の画風を作り上げた。1577年からスペインの信仰の中心地トレドに定住し、宗教画と肖像画を中心に描いている。この「羊飼いの礼拝」は、誕生したばかりのイエス・キリストを羊飼いが尋ねる場面を描いたものだ。グレコらしい独特のデフォルメや構成、赤と青と緑の大胆な色使いは圧巻のひと言。

彼の写実力には定評がある。同じくプラド美術館に所蔵されている肖像画「胸に手を置く騎士」は、服装や剣を見ただけで描かれた人物の格の高さがわかるようである。特に襟のレースの繊細な描かれ方に注目だ。懺悔や誓いといった意味を含む作品だという説もあるが、真相は謎のままである。また、トレドにあるサント・ドミンゴ・デ・シロス教会で描かれた「三位一体」はミケランジェロの影響を感じられる幻想的な作品だ。

④ルーベンス「三美神」

フェルメールの「三美神」

フランドル地方で活躍したバロック絵画の巨匠・ルーベンスが、晩年になるまで決して手放さなかった傑作、「三美神」。三美神は古代より描かれてきたモチーフで、それぞれタレイア(花のさかり)、エウプロシュネ(喜び)、アグライア(輝く女)を描いている。一番左端の女性、ルーベンスの死別した妻、エレーヌがモデルになっている。

⑤ムリーリョ「無原罪の御宿り」

グレコの「無原罪の御宿り」

「スペインのラファエロ」とも称されるムリーリョの作。可憐な聖母マリア像をやわらかなタッチで描き、大衆から高い支持を得た。聖母マリアは、生まれながらに持つ原罪を始めから受けていなかったとするキリスト教の教義を表現している。ちなみにトレドにある「サンタ・クルス美術館」には、グレコが描いたョ「無原罪の御宿り」が所蔵されている。

⑥フラ・アンジェリコ「受胎告知」

フラ・アンジェリコ「受胎告知」

ドミニコ会士でありフィレンツェ派を代表する画家であったフラ・アンジェリコが、ドミニコ修道院の為に描いた祭壇画。絵の左端にはアダムとイヴの楽園追放が、中央には受胎告知(大天使ガブリエルが聖母マリアへ受胎を告げる様子)と、2つの異なる場面が同じ絵の中に描かれているのが面白い。絵画だけでなく、下部に祭壇飾り(プレデッラ)も残存しているのが特徴的。

⑦ボッシュ「快楽の園」

ボッシュ「快楽の園」

独特の作風で知られる初期フランドル派の画家、ボッシュの代表作。3枚のパネルから構成されている祭壇画で、左翼から右翼に向かってエデンの園、快楽におぼれる地上、地獄へと場面が進む。男女がムール貝に食べられていたり想像上の生き物が飛び回っていたりと、シュールな描写も多い。近くでじっくり鑑賞してみよう。

⑧ピーテル・ブリューゲル「死の勝利」

ピーテル・ブリューゲルの「死の勝利」

フランドルの日常風景を多数描いた初期ネーデルランド絵画の巨匠、ピーテル・ブリューゲルによる作品。死を前にすれば誰しもが平等に無力であるという強烈な主題を描いた。骸骨に襲われなす術もなく蹂躙されていく人間の様子は、恐ろしくも目が離せない。

⑨ゴヤ「マドリード、1808年5月3日」

ゴヤの「マドリード、1808年5月3日」

1808年5月2日の夜からから翌日3日未明にかけて行われた、フランス軍によるマドリード市民銃殺の様子を描いている。両手を広げた男が暗闇の中から浮かび上がり、今まさに銃口を向けられている。場の緊張感と悲壮感が強く伝わってくる作品だ。

⑩カフェ・プラド/ミュージアムショップ

カフェ・プラド

インフォメーションコーナーのすぐ側にはカフェ・レストラン「カフェ・プラド」が併設しており、お茶やランチを気軽に楽しめる。長時間の鑑賞で疲れた目や体を休ませるのにぴったりのコーナーだ。セルフサービス方式になっているので気になったものをつまんでみよう。春-秋には天気が良ければカフェ・テラスもオープンしている。

また、カフェ・プラドのすぐ隣にはミュージアムショップも営業中。絵はがきや日本語解説付きの画集はもちろん、眼鏡拭きやオリジナルTシャツ等、ここでしか購入できないユーモアたっぷりのオリジナルグッズも勢揃い。お土産探しにもってこいだ。

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(Photo by The Prado in Google EarthThe Prado in Google EarthGalería online, Museo del Prado.Museo del PradoThe Prado in Google EarthPromoMadridJorge LáscarIantomferry)

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