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台南の名物料理5選!お勧めグルメ旅

2017/10/10 更新

「台湾の京都」と呼ばれる台南は、台湾の第四都市であり、古くからの歴史ある街だ。史跡や文化財が数多くあり、異国情緒ある街並みも魅力の一つである。暖かくのんびりとした土地柄か、親切で温かい人が多いとも言われ、その魅力に魅せられて何度も台南に足を運ぶ人も少なくない。熊本地震のすぐ後にいち早く支援活動をしてくれたことでも有名であり、そのことからも暖かい人柄がうかがえる。そんな台南の料理はtとにかく安くて旨いことで有名だ。1品だけの専門店が数多くあり、1件に1品ずつ食べながら渡り歩いていくのが台南スタイルなのである。

担仔麺(擔仔麵)

  • 台南と言えば担仔麺(たんつーめん)というほど台南ではメジャーな料理。ラーメンに近い麺をコシが残るくらいに茹で、そこにエビの出汁が効いたスープをかけ、豚肉のそぼろ、エビ、そして薬味に香葉と生ニンニクをトッピングすれば出来上がりである。追加のトッピングで、醤油で煮たゆで卵を乗せるのが通の頼み方なので覚えておこう。ちなみに、台湾には「飽きずに美味しく食べましょう」という意味の「食巧不食飽」という言葉があり、量は日本のラーメンの半量ほどだ。もっと食べたい!で終わり、次の店に食べに行くのが台南式なのである。

  • 台南意麺(意麵)

  • 台南の意麵(いめん)は他の麺類と違い、低温で揚げた物を茹でるという少し変わった作り方をする。意麵の作り方を見た日清の社長が、インスタントラーメン(チキンラーメン)を思いついたと言われていて、そう言われてみればなんとなくビジュアルも似ている。ちなみに意麵の名前の由来は、水分の少ない生地を練るのに力が必要で「イッイッ」と声が出てしまうことからつけられたのだとか。そんな色々と逸話のある意麵だが、もちろん味も旨い。主に、さっぱりとして食べやすい豚骨スープの汁ありタイプのものと、タレと肉そぼろ、薬味などが入った濃厚和え麺タイプとがある。台湾では意麵が各地にあるが、台南の物は台南独特の物なので、台南に来たら絶対食べておきたい料理である。

  • シチューパン(棺材板)

  • 今や台湾各地で食べられている棺材板(グァンザイバン)だが、発生は台南と言われている。簡単に説明すれば揚げた食パンの表面をはがして中をつぶし、シチューやカレー味のシチューを入れてから表面の部分でフタをしたものである。昔は鶏肝板と呼ばれていたが、その見かけが棺桶に似ていることから棺材板と呼ばれるようになった。少し不気味な名前であるが「食べると出世をしてお金持ちになれる」と言われている何ともありがたい料理でもある。何となく味は想像できるだろうが、カリッと揚がった香ばしいパンの味と、少し甘めに味付けされたシチューが絶妙にマッチしている。中にパイナップルが入っていることもあり、おやつとおかずの間のようなイメージの料理である。

  • 羊のスープ(包成羊肉)

  • 朝から羊肉?と思われるかもしれないが、台南の定番の朝ごはんと言えばコレだろう。むしろ、包成羊肉の店は朝しか営業していない所がほとんどなのである。なぜなら新鮮な羊の肉を使うからだ。レアでも食べられるほど新鮮な肉は全く臭みを感じない。柔らかくてほんのり甘みを感じるほどで、羊肉のイメージがガラリと変わる料理かも知れない。出汁が効いたサッパリとしたスープは生姜が効いていて、まさに朝にピッタリの爽やかな味だ。また、甘い醤油ベースのタレもついているので、味の変化を楽しめるのも嬉しい逸品である。

  • エビご飯(蝦仁飯)

  • エビご飯こと蝦仁飯(しゃーれんふぁん)は、カツオベースの出汁で炊いたご飯に、葱と一緒に炒め、醤油などの調味料で味付けをしたエビをたっぷりと乗せた料理である。お店によって、本当にたっぷりとエビを乗せてくれるので、エビ好きにはたまらない料理である。かつお出汁の効いた優しい味のご飯に、上からかけたエビの出汁が加わり、絶妙な味わいになる。しっかりと味のついた旨味のあるエビは、噛めば噛むほど旨い味が出てくる。エビ好きなら毎日食べたいと思ってしまう料理である。

  • (Photo by Wikimedia CommonsPaul Chan bryan… Richard, enjoy mylife! tenz1225 othree)